サッカー韓国代表10番の“ゴールポスト衝突”を間一髪で守った対戦相手GKに、韓国のファンから感謝の声が続々と寄せられている。
11月14日、大田(テジョン)ワールドカップ競技場で行われた韓国代表対ボリビア代表の試合では、前半10分にあわや大怪我のシーンが見られた。
当時は韓国のコーナーキックの場面。FWソン・フンミン(トッテナム)が蹴ったニアサイドへのクロスにMFイ・ジェソン(マインツ)が反応し、飛び込みながらヘディングシュートを放った。
ただ、惜しくもボリビアのGKギジェルモ・ビスカラ(アリアンサ・リマ)の好セーブに阻まれ得点とはならなかった。
問題はその直後だった。飛び込んだイ・ジェソンの勢いが止まらずそのままゴールポストへ向かい、顔面が衝突しかねない危険が生じたのだ。
その瞬間、反射的に動いたのだビスカラだった。彼はセーブ直後で体勢を崩した状態ながら、右腕を懸命に伸ばし、イ・ジェソンの顔面がポストに激突しないよう押し戻すような動きを見せたのだ。
この“救出”のおかげかイ・ジェソンも顔面をぶつけることはなく、大きな怪我を負わずに済んだ。イ・ジェソンは今年7月のプレシーズンマッチでもゴールポストに衝突し、頬骨を骨折する負傷をしていた。
下手をすれば今回も深刻な負傷に繋がりかねない場面で、観客も胸をなで下ろした。
ビスカラがイ・ジェソンを救った映像はすぐにインターネットでも広まり、サッカーファンからは「同業者精神そのもの」「真のスポーツマンシップ」「イ・ジェソンを救った“マナーの手”」「ボリビアのGKが素敵だ」「さすがボリビア代表キャプテン」などの声が寄せられた。
すると、ビスカラも自身のSNSに写真とともに「韓国での温かい歓迎と最高のおもてなし、そして素晴らしい雰囲気に感謝します」と投稿。このコメント欄にも、韓国ファンから「あなたのおかげでイ・ジェソンが大ケガを避けられた」と感謝の書き込みが続々と綴られている。
この日はイ・ジェソンにとって特別な日でもあった。試合前には彼のAマッチ通算100試合出場を記念する“センチュリークラブ”認定式が行われ、代表デビューの地である大田(テジョン)で再びファンの祝福を受けていたのだ。
そんな記念すべき日の一戦でイ・ジェソンを“負傷危機”から救ったビスカラ。真剣勝負の最中でも「相手の安全を守る」姿勢を見せた彼の行動には、現在も多くの賞賛が届いている。
なお、韓国は本日(11月18日)ソウルワールドカップ競技場でガーナ代表、ボリビアは国立競技場で日本代表と対戦する。
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