生前に撮影を終えた映画は計2本…総制作費300億ウォンに上るイ・ソンギュンさんの“遺作”はどうなるのか

2024年01月28日 映画

突然この世を去った俳優イ・ソンギュンさんの遺作となる映画2本は、どうなるのだろうか。

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イ・ソンギュンさんは生前、映画『脱出:PROJECT SILECNE』(原題、キム・テゴン監督)と『幸福の国』(原題、チュ・チャンミン監督)の撮影を終えていた。

『脱出』は約200億ウォン(約20億円)近く制作費が投入され、『幸福の国』は90~100億ウォン(約9~10億円)ほどの制作費が投入されたと伝えられている。

すでに『脱出』は、2023年5月に開かれた第76回カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門に出品され、日本をはじめ、フランス、アメリカ、ドイツなど140の国や地域に販売された。『幸福の国』も今年の春には完成するという。

イ・ソンギュンさん
(写真提供=OSEN)イ・ソンギュンさん

しかし配給を担うCJ ENMとNEWは、今年の公開計画に2本の映画を含めなかった。つまり『脱出』も『幸福の国』も今年封切りされる可能性は低いということになる。

また、イ・ソンギュンさんの妻で、女優チョン・ヘジンが出演した映画『クロス』(原題、イ・ミョンフン監督)の公開も遅れる。もともとは今年2月に韓国で封切りされる予定だったが、関係者が公開時期を遅らせると明らかにしたことが報じられた。

なお麻薬疑惑で昨年10月に警察の調査を受けていたイ・ソンギュンさんは、3度目の召喚調査から4日後の12月27日に突然この世を去った。

韓国社会に大きな衝撃が広がり、29の文化芸術関連団体を中心に結成された「文化芸術人連帯会議」(仮称)は1月12日、「故イ・ソンギュン俳優の死に向き合う文化芸術人たちの要求」という声明書を発表。捜査情報の流出経緯について真相究明を促した。

◇イ・ソンギュンさん プロフィール

1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。2023年12月27日、48歳でこの世を去った。

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