サッカー日本代表のアジアカップ敗退は、カタール現地紙でも広く報じられた。
日本代表は2月3日(日本時間)、アル・ラーヤンのエデュケーション・シティ・スタジアムで行われたアジアカップ準々決勝でイラン代表に1-2で敗れた。
前半にMF守田英正(28、スポルティング)のゴールで先制するも、後半早々に同点被弾。ロングボール主体で攻勢を強めるイランに押し込まれると、最後はアディショナルタイムにPKを献上、これをMFアリレザ・ジャハンバフシュ(30、フェイエノールト)に決められ、ベスト8敗退となった。
翌日の4日、カタール国内での日本敗退の反応が気になり、メインメディアセンターに設置されている現地紙を手に取ってみた。
日本対イランの同日にはカタール代表がPK戦でウズベキスタン代表を破ったこともあって、どの新聞も1面の内容は当然のことながら、自国の勝利を報じたものだった。
ただ、中面を見ると各紙が日本の敗戦、すなわちイランの勝利を全面や半面で取り上げていた。そのなかで、いくつかの新聞はこのような見出しを用いていた。
「ジャハンバフシュのPKがイランを喜ばせ、日本のハートを打ち砕く」(日刊英字紙『カタール・トリビューン』)
「サムライが別れを告げる」(日刊紙『アル・シャーク』)
一方、韓国代表も大きく取り上げられた。特に『アル・シャーク』では、半面を用いてFWソン・フンミン(31、トッテナム)の写真をメインに、韓国の勝ち上がりを大々的に伝えていた。
筆者は準々決勝を終えて宿泊先を移動したのだが、これまで宿泊していたホテルのフロントに「韓国、勝ったね」と伝えられた。
また、新たに移動した宿泊先でも、フロントに同じような祝いの言葉を受けた。そのついでか、実際の予定よりも早くチェックインをさせてもらった。
全24カ国が集ったアジアカップも、いよいよ韓国、ヨルダン、カタール、イランの4カ国だけが残された。
日本の戦いは道半ばで終わってしまったが、アジアの頂点をかけたカタールでの激闘はまだまだ続く。
(文・写真=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)
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