韓国サッカーファンの注目を集めた韓国代表、イタリア代表、ブラジル代表の3カ国のレジェンドによるオールスター戦が急きょ中止となった。
レジェンドオールスター戦のチケット予約を担当していたインターパークは10月12日、同試合のチケットを予約したユーザーに「主催側の事情により、当該イベントは中止となったことを案内する」と伝えた。
UAEに本社を置くラシン・シティ・グループは、来る10月21日に高陽(コヤン)総合運動場で韓国、イタリア、ブラジルのレジェンドによるオールスター戦を開催することを夏から大々的に宣伝していた。
同グループは開催に向けて韓国に多くのサッカーレジェンドを招待し、ファンに信頼を与えていた。
ロナウジーニョをはじめ、マルコ・マテラッツィやファビオ・カンナヴァーロ、フランチェスコ・トッティ、パオロ・マルディーニなど、往年のレジェンドたちが続々と訪韓し、ファンへのサイン会なども実施していた。
韓国からも、2002年日韓W杯で韓国のベスト4進出に貢献したアン・ジョンファンをはじめ、チェ・ジンチョルやイ・ウンジェ、キム・テヨン、イ・ウルヨン、キム・ナミル、チョ・ジェジンらが参加する予定だった。
開催が迫るなか、同グループは「レジェンドオールスター戦は第1試合が韓国vsイタリア、第2試合がブラジルvs韓国、第3試合がイタリアvsブラジルの順で行われる。各試合は前後半20分ずつの計40分で行われる」とし、キックオフ時間や試合運営方式まで知らせていた。
また、9月下旬からは秋夕の大型連休を控え、同グループが試合前日の10月20日に公開トレーニングも開催することを強調。VIP席をはじめとする一部区域が完売したことなども知らせていた。
しかし今回、開催約10日前にして突然の中止となったことに、とあるサッカー関係者はラシン・シティ・グループに対する問題を指摘する。
「中止となったレジェンドオールスター戦は、これまで韓国資本でプロモーションを行ってきた。だが、中東側から入ってくるはずだった資本が入金されず、大会進行に支障が生じた」
続けて、「試合を観戦するためにチケットを予約したファンには、金銭的な問題はないだろう。予約されたチケットはすべて返却されると聞いている。ただ、レジェンドを見たがっていたサッカーファンにとっては物足りなさが大きいだろう」とし、「今後、韓国国内ではCoupangなどでなければ、このようなイベントを開催することは難しいだろう」と強調した。
韓国では今年7月下旬から8月上旬にかけて、Kリーグのデジタル独占中継放送会社Coupang Play(クーパン・プレイ)が主催の「Coupangプレイシリーズ」にアトレティコ・マドリードやマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンなどが来韓した。
その一方で、Coupang Playではない別のプロモーターが今夏に企画したウォルヴァーハンプトンやローマ、セルティックの韓国ツアーは、プロモーター側の問題により開催中止となっていた。
(記事提供=OSEN)
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