“アジア人最高金額”更新でも安すぎ?キム・ミンジェのバイエルン移籍で「ナポリは損した」と現地紙

キム・ミンジェの“本当の値段”はいくらだったのだろうか。

【注目】キム・ミンジェの本音「日本羨ましい」

ドイツ・ブンデスリーガの“盟主”バイエルン・ミュンヘンは7月19日(日本時間)、韓国代表DFキム・ミンジェ(26)の獲得を公式発表した。契約期間は5年で、背番号は「3」を与えられた。

移籍専門サイト『トランスファー・マルクト』によると、バイエルンがキム・ミンジェ獲得のためにナポリに支払った移籍金は5500万ユーロ(約78億円)だという。これは2017年にポルティモネンセからアル・ドゥハイルに移籍した中島翔哉(28、アンタルヤスポル)を大きく上回り、アジア人歴代最高金額を更新することとなった。

キム・ミンジェは2022年夏にトルコのフェネルバフチェをからナポリへと移籍したのだが、その契約に“バイアウト条項”を含めていた。ナポリは当時、キム・ミンジェの移籍金として1800万ユーロ(約27億円)を支払ったが、その3倍近い5000万ユーロ程度ならバイアウトとして十分な金額だと考えたわけだ。そして今回、バイエルン移籍で差額の3200万ユーロ(約50億円)の利益を得ている。

ここで気になるのが、もしもキム・ミンジェにバイアウト条項をかけられていなければ、ナポリからの移籍はどれほどの額になったのだろうかということだ。この疑問について、ナポリ地域紙の『イル・マルティーノ』はナポリ史上最高額も実現可能だったと分析している。

同メディアは併せて、ナポリから離れる際に最も多くの移籍金を残した4選人を紹介した。

クラブレコード更新も可能だった?

(写真=バイエルン・ミュンヘンHP)キム・ミンジェ

1位は元アルゼンチン代表のゴンサロ・イグアイン(35、引退)で、2016年に9000万ユーロ(約108億円)でユベントスへと移籍した。続く2位が2013年にPSGへと移籍したエディンソン・カバーニ(36、現バレンシア)の6400万ユーロ(約83億5000万円)で、3位は2018年にチェルシーへと移籍したジョルジーニョの6000万ユーロ(約85億円)だ。キム・ミンジェはこの3選手に次いで4位となる。

『イル・マティーノ』は「キム・ミンジェはバイアウトがなければ、順位表の最も高いところにいるイグアインを脅かしただろう」と9000万ユーロ近い金額での移籍も可能だったと見ており、バイアウトがむしろナポリにとって損害になったと解釈している。

なお『トランスファー・マルクト』は現在、キム・ミンジェの市場価値として6000万ユーロを策定している。これは全世界のセンターバックの中で8位に当たる順位だ。1位のルベン・ディアス(26、マンチェスター・シティ、8000万ユーロ)とは2000万ユーロの差だ。

ここ数年間、欧州の移籍市場は“バブル”が深刻化しており、選手の金額は天井知らずに跳ね上がっている。

キム・ミンジェ、安すぎ?

前出のルベン・ディアスは、2020年にポルトガルのベンフィカを離れてマンCに移籍する際、市場価値が3500万ユーロ(約55億円)だったにもかかわらず、実際の移籍金は7160万ユーロ(約86億円)にまで跳ね上がった。選手や状況によって異なるが、クラブ間の競争が激化すれば移籍金は雪だるま式に増えるのが移籍市場の原理だ。

6000万ユーロのタグが付いたキム・ミンジェも、移籍金が暴騰する余地は十分にある。バイエルンがバイアウト金額に大きな負担を感じず、早期にナポリと交渉したことだけを見ても、5000万ユーロがどれほど安いかを見極めることができる。バイエルン歴代3位に当たる大きな移籍金であることは明らかだが、最近の移籍市場の相場を考慮すれば、それほど大きな金額とは言えない。

しかも、キム・ミンジェは1996年生まれの26歳で、これからがまさに全盛期だと言える選手だ。バイエルンで実力を発揮すれば、市場価値はさらに上昇する確率が高い。

「今日が一番安い」というサッカー界の表現が似合う選手がまさにキム・ミンジェだ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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