杭州アジア大会に出場するU-24韓国代表が、過去に飲酒運転で摘発された選手をエントリーから除外した。
韓国サッカー協会(KFA)は7月18日、来る9月から開催される杭州アジア大会に出場するU-24韓国代表の最終エントリーに含まれたDFイ・サンミン(23、城南FC)を除外したことを発表した。
同日、声明書を発表したKFAは「14日にエントリーを発表したアジア大会の国家代表に関する選手選抜過程で、サッカー国家代表チーム運営規定に合わない選手を選抜した点に対して謙虚に認め、今後の行政体系整備を通じて類似の状況が再発しないよう最善を尽くすと約束する」と伝えた。
また、イ・サンミンを除外した経緯について以下のように説明した。
「協会は2021年9月、U-22代表に該当選手を初めて選抜して以降、計3回にわたりU-23及びU-24代表に選抜している」
「該当選手は2020年5月に飲酒運転で摘発され、同年8月5日に道路交通法違反で罰金500万ウォンの刑が確定した」
「サッカー国家代表チーム運営規定の第17条によると、“飲酒運転などと関連した行為で500万ウォン以上の罰金刑が宣告され、その刑が確定してから3年が経っていない者は国家代表にはなれない”と記載されている」
「したがって規定上、同選手は2023年8月4日までは国家代表に選ばれることはできない」
1999年8月生まれで蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)下部組織出身のイ・サンミンは、2020年にプロ入りしてKリーグ2(2部)の忠南牙山(チュンナム・アサン)FCにレンタル移籍した当時、同年5月に飲酒運転を警察に摘発されたことがある。
また、飲酒運転をしたにもかかわらず事実をクラブに知らせず、公式戦数試合に出場していた。結局、摘発から約1カ月後の6月に遅れて報告した挙句、Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟からリーグ戦15試合の出場停止と制裁金400万ウォン(日本円=約40万円)が科された。
このような前歴を持つにもかかわらず、イ・サンミンは世代別代表に選ばれてきた。
もっとも、代表監督が選手の刑執行時期を一つ一つ詳しく調査し、選抜資格を問うことは難しいことだ。杭州アジア大会でU-24韓国代表を率いるのは、現役時代にセレッソ大阪、柏レイソルで活躍したファン・ソンホン監督である。
つまり、代表選手の選抜を最終的に承認するKFAの行政レベルで、選抜資格を徹底的に調べる必要があった。
KFAは「(Kリーグ2でプレーするイ・サンミンは)Kリーグ1やA代表の選手と比較すると、リーグのニュースも選手関連情報も相対的に外部によく知られていないため、2021年の初選抜当時、該当事実と関連して関連規定をしっかり検討できていなかった」とし、「この点について、協会が関連手続きの処理について未熟さがあったことを認めざるを得ない」と認めた。
続けて、「代表エントリー確定前の懲戒履歴を確認したり、海外国家の事例を参照して誓約書を提出させたり、プロサッカー連盟で標準契約書提供時に問題経歴をチェックできるようにするなど、色々な方案を用意する」と伝えた。
最大の問題は、U-24韓国代表がイ・サンミンの代替選手を直ちに選抜できない点だ。
アジアオリンピック評議会(OCA)は7月15日、杭州アジア大会に関する最終エントリーの提出を締め切った。
最終エントリーを変更するには、負傷または医学的な理由がなければならない。
KFAの“行政事故”によって、U-24韓国代表は本来のエントリー22人より一人少ない21人で大会を戦う危機に置かれた。
KFAは現在、大韓体育会を通じて関連事案を問い合わせている最中だという。とはいえ、あってはならない事故を起こしてしまったことは間違いない。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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