バイエルン・ミュンヘンが韓国代表DFを熱望する理由…“破格の待遇”から伺える本気度

“ドイツの盟主”が韓国代表DFの獲得に本気だ。

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イタリア・ナポリ出身の移籍専門記者ファブリツィオ・ロマーノ記者が6月27日に発進したニュースによると、バイエルン・ミュンヘンは2週間前の6月中旬から、韓国代表DFキム・ミンジェ(26)の獲得を本格的に推進しているという。

現在、センターバックの補強が喫緊の課題とされているバイエルンは、複数の候補を見定めた上でキム・ミンジェを最優先獲得対象に設定し、瞬く間に優位なポジションに立った。

条件から伺える本気度

実際、バイエルンはキム・ミンジェの契約解除金とされている5000万ユーロ(約78億円)に加え、年俸1700万ユーロ(約27億円)という破格の条件でキム・ミンジェの心を掴んだとされている。この年俸は、先立ってマンチェスター・ユナイテッドが提示した900万ユーロ(約14億円)とは2倍近く離れている。

バイエルンが提示した条件によると、キム・ミンジェはチーム内の年俸ランキングで8位となる見通しだ。

(写真提供=Insidefoto/アフロ)キム・ミンジェ

現在のバイエルンは、上から順にサディオ・マネ(2200万ユーロ=約35億円)、マヌエル・ノイアー(2100万ユーロ=約33億円)、トーマス・ミュラー(2050万ユーロ=約32億円)、レロイ・サネ(2000万ユーロ=約31億円)、ヨシュア・キミッヒ(1950万ユーロ=約30億円)、セルジュ・ニャブリ(1887万ユーロ=約29億円)、レオン・ゴレツカ(1800万ユーロ=約28億円)となっており、キム・ミンジェこの次に来ることとなる。

1700万ユーロはフランス代表MFのキングスレイ・コマンと同クラスで、主軸CBマタイス・デ・リフト(1600万ユーロ=約25億円)よりも多い。移籍金が安いため年俸に上乗せしていることもあるが、バイエルンの本気度が伺える点でもある。

バイエルンが本気の理由

このような破格の条件を提示し、バイエルンがキム・ミンジェの獲得に熱を上げている理由は明確だ。

昨シーズン、バイエルンはリーグでは辛うじて優勝したが、終盤のボルシア・ドルトムントの追撃に手を焼いていた。さらに、DFPポカール、チャンピオンズリーグはベスト8で終えていた。タイトルは獲得したものの、バイエルンというクラブの格を考えると、決して成功したとは言えないシーズンだった。

そのため、まずバイエルンは守備面の補強から着手。デ・リフトという頼もしいCBはいるものの、そのパートナーとなるダヨ・ウパメカノは大きな試合で大きなミスを犯すという悪癖があり、もう一人のリュカ・エルナンデスはPSG移籍が有力視されている状況だ。

クラブ側の台所事情もあるが、キム・ミンジェ自身もバイエルンという世界的なクラブに相応しいDFといえる。

昨シーズン、彼はナポリを33年ぶりのスクデットに導いた立役者の一人だ。攻撃的なチームカラーにもかかわらず、38試合で28失点に抑え、DFリーダーとしての役割を存分に果たしていた。その活躍もあり、守備の本場であるセリエA最高のDFに選ばれた。

これまで、韓国、中国、トルコ、イタリアと渡り歩いてきたキム・ミンジェは、一度も適応に失敗したことがないことから、ドイツサッカーへの適応も問題ないとみられる。実際、キム・ミンジェはチャンピオンズリーグ・ベスト16のフランクフルト戦で圧倒的なパフォーマンスを披露し、無失点勝利を牽引したこともある。バイエルンとしては、確信を持って獲得を進めるだけの参考資料となったはずだ。

バイエルンは現在、キム・ミンジェのほかにもハリー・ケイン(トッテナム)の獲得も画策している。来季にむけての本気度が伺える事例だ。ドイツの盟主であり、レアル・マドリード、バルセロナなどと共に欧州トップのメガクラブに位置付けられているバイエルンが切望している状況だけでも、キム・ミンジェの地位がどの程度なのか見当がつくだろう。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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