尹晶煥監督がジェフ千葉退任から約半年で現場復帰を決断した理由「指導者として挑戦は宿命」

昨季までジェフユナイテッド市原・千葉を率いたユン・ジョンファン監督が、約半年での現場復帰を決断した理由を明かした。

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韓国Kリーグ1(1部)で12チーム中11位に沈む江原(カンウォン)FCの“火消し役”として新たに就任したユン監督は、クラブから正式発表がなされた本日(6月15日)、ソウルの自宅から江原のクラブハウスがある江陵(カンヌン)への移動準備に追われていた。

2023年シーズン前半はKリーグアンバサダーを務め、さらには解説としてマイクも握っていたユン監督は、江原のキム・ビョンジ代表取締役から直々にオファーを受け、苦心した末に現場復帰を決意した。

そんなユン監督は就任発表に際し、本紙『スポーツソウル』の電話取材に応じ、監督復帰を決断した理由をこう語った。

「当然、たくさん悩んだ。チームが厳しい状況だ。だが、サッカーの先輩であり、普段から私を始め後輩たちをよく可愛がってくれているキム・ビョンジ代表が、“チーム再建に努めてほしい”と信頼をたくさん与えてくれた」

「指導者として挑戦は宿命なので、“やってみよう”と決心した」

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ユン・ジョンファン監督

今夏の戦力補強も示唆「クラブレベルで議論」

元ジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)、京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)、ジュビロ磐田のチェ・ヨンス前監督に率いられたチームは、今季リーグ戦第18節終了時点で2勝6分10敗の勝ち点12とし、最下位の水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングス(勝ち点9)とわずか3ポイント差の11位に沈んでいる。

何より、江原はチーム総得点数が11ゴールと、全体で唯一0点台の得点率にとどまっている。

そこで、代表ウィークによる中断期間に突入した今、江原はチェ監督解任を決断し、雰囲気刷新と選手に新たなモチベーションを注入するべくユン監督を招へいした。

ユン監督は昨季まで3年間指揮を執ったジェフ千葉を退任後、今年1月にKリーグアンバサダーに就任。シーズン開幕以降は解説を務め、江原をはじめKリーグ全チームの試合を現地で観戦し、解説をする傍ら分析を行っていた。

指揮官はチーム拠点の江陵に到着した後、まずは雰囲気が沈んだチーム内の状況をチェックし、選手と面談を行う計画だ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)成績不振で解任となったチェ・ヨンス監督

ただ、すぐに無理な戦術変化を試みようとは思っていない。特に前任が志向した3バックは変化が困難だと見ている。

「チェ監督がセンターバックなどチーム内の守備的選手を考慮し、施行した戦術だ。上手く行った部分を継承する。サイドの守備的選手のポジショニングなどは、選手との対話を通じて変化を加える」とユン監督は伝えた。

また、深刻な得点力不足については「クラブレベルで補強について議論している」とし、今夏の移籍市場での戦力強化を示唆した。

そして、先日終了したU-20ワールドカップで3ゴール4アシストの活躍を見せ、U-20韓国代表をキャプテンとしてベスト4に導くとともに、自身もブロンズボールに輝いたMFイ・スンウォン(20)を重用する可能性も明らかにした。

実際、ワールドカップ前まで韓国国内でも無名の存在だったイ・スンウォンは今季から江原に入団し、未だ1試合も公式戦出場がない。代わりに、セミプロのK4リーグ(4部相当)を戦うBチームで出場を続けていた。

ユン監督は「イ・スンウォンとの対話を通じて、彼の最適なポジションを考慮したい。ヤン・ヒョンジュン、キム・デウォン、ガレゴら既存のアタッカーが蘇るためにも、イ・スンウォンの存在が彼らの復活の動力になることを願う」と期待を込めた。

(写真提供=韓国サッカー協会)イ・スンウォン

なお、ユン監督は来る25日、アウェイの水原総合運動場で行われる水原FCとのKリーグ1第19節で、江原での監督デビュー戦を戦う予定だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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