韓国代表でプレーするチャン・ヒョンス(FC東京)は、もう見られない。
韓国サッカー協会(KFA)は11月1日、ソウル市内のサッカー会館で公正委員会を開き、兵役免除特例のボランティア活動の書類をねつ造したチャン・ヒョンスに対する処分を発表した。
結果は、韓国代表資格の永久はく奪、そして罰金3000万ウォン(約300万円)という重い処分だった。チャン・ヒョンスは今後、韓国代表のユニホームを着てAマッチに出場することができない。
チャン・ヒョンスは、2014年の仁川(インチョン)アジア大会で金メダルを獲得し、兵役免除の特例を受け、2015年6月30日に改正された兵役法によって体育要員に編入された。
法律にしたがえば、チャン・ヒョンスは基礎軍事訓練を受け、体育分野で3~4カ月間間勤務し、特技を活かして544時間のボランティア活動を行わなければならない。
チャン・ヒョンスは、「2017年12月から2カ月間、母校の後輩らを指導した」とし、196時間のボランティア活動の証明書類を提出したが、そのなかに疑わしい内容が見つかった。結局、チャン・ヒョンスは書類のねつ造を認めた。
(参考記事:FC東京チャン・ヒョンスに「兵役義務ねつ造」が発覚し韓国で大問題に。11月のAマッチも欠場)
そして、自らを11月のオーストラリア遠征のメンバーから外すことを要請した。
チャン・ヒョンスに対し、代表資格の永久剥奪という重い処分が下された背景は何か。大きく2つが挙げられる。