2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の後遺症なのだろうか。
韓国代表キャプテンを務めたキム・ヒョンス(35、LGツインズ)が韓国プロ野球KBOリーグのオープン戦で大不振に陥っている。
3大会連続1次ラウンド敗退という屈辱の結果に終わった韓国代表の2023年WBCで、キム・ヒョンスは低調な成績で開催地東京ドームを後にした。
それまで出場した計9回の国際大会では通算打率0.364と高水準を記録していたが、今回のWBCでは9打数1安打の打率0.111という結果に終わっていた。
打撃面のみならず、守備面でも不振が見られた。
左翼手で出場したチェコ代表戦で、自身の手前に飛んだ打球をスライディングキャッチで捕球しようとするも後逸し、相手に2点を与えてしまった。直後、すぐにチェ・ジフン(25、SSGランダース)との交代でベンチに下げられた。
結局、1次ラウンド最終戦の中国代表戦はベンチスタートで出場機会がなく、守備の失策で交代させられてしまったのが大会最後の姿となった。
2008年北京五輪から2023年WBCまで計10回の国際大会に出場したキム・ヒョンスにとって、今大会が過去最悪の個人成績だった。中国戦終了後、キム・ヒョンスは代表引退を宣言し、重い足取りで韓国へ帰国した。
LGのヨム・ギョンヨプ監督は、14日に帰国したキム・ヒョンスがチームに復帰すると、しばらくの間練習に専念させた。心身ともに疲弊したキム・ヒョンスに休息時間を与え、トレーニングでコンディションを引き上げる時間を設けさせたのだ。
しかし、調子はまだ100%取り戻せていない様子だ。
キム・ヒョンスは23日、水原(スウォン)KTウィズパークで行われたKTウィズとのオープン戦で代打として打席に立つも右飛で退いた。翌24日のKT戦では「5番・左翼手」でオープン戦初の先発出場を果たすも、4打数無安打の3三振に終わった。
25日のキウム・ヒーローズ戦も3打数無安打だったが、2打席目と3打席目に犠飛を放ち2打点を記録。26日のキウム戦も3打数無安打の1三振だった。
キム・ヒョンスは現在までオープン戦4試合に出場し、11打数無安打の打率0.000。2打点、6三振、OPS(出塁率+長打率)0.000という成績となっている。
オープン戦は残り本日(27日)と28日のSSGランダース戦2試合のみで、4月1日からはいよいよペナントレースが始まる。
歴代2位のFA契約総額230億ウォン(日本円=約23億円)を誇るキム・ヒョンスだが、はたして開幕までに本来の打撃感覚を取り戻すことはできるのだろうか。
(記事提供=OSEN)
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