日本代表のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝進出が決まった瞬間、韓国のレジェンド打者は深い“ため息”をついた。
韓国プロ野球・斗山(トゥサン)ベアーズのイ・スンヨプ監督は3月21日、KTウィズとのオープン戦を控え、日本代表のWBC決勝進出を見て苦笑いした。
一時、国際大会の舞台では日本とライバル関係だったといえる韓国。
しかし、韓国は今大会、1次ラウンドで格下と目していたオーストラリアに7-8の敗北を喫し、日本にも4-13のあわやコールド負けの大敗。2勝2敗で3大会連続ベスト8進出に失敗した。一方の日本は、1次ラウンド含む全試合に勝利し、見事決勝進出を決めている。
幸か不幸か、イ・スンヨプ監督の事前インタビューと日本-メキシコの準決勝の時間帯が重なった。
日本は4-5でリードされていた9回裏、無死一二塁で5番の村上宗隆(23、東京ヤクルトスワローズ)がサヨナラ二塁打を放ち、劇的勝利で決勝行きのチケットを手にした。
イ・スンヨプ監督は、「韓国はWBCで3度連続失敗した。とても残念で、野球人としてファンに申し訳ない」とし、「不振が長引けば、韓国野球が弱いというイメージが生まれる可能性がある。従って、次の大会は名誉回復とは言えない。実力差で負けたので、良い成績を収めるためにたくさんの準備が必要だ。心が重く悔しい」と残念さを吐露している。
WBCの一大会最多本塁打記録を持つレジェンドも、落ち込むしかないようだ。イ・スンヨプは2006年大会で5本塁打を放ち、17年間同部門1位を記録している。
現在、4本塁打を記録中のアメリカ代表トレイ・ターナー(29、フィラデルフィア・フィリーズ)が、22日の決勝戦で記録更新に挑戦する。
イ・スンヨプ監督は「何の意味がありますか。心が重いだけだ」と再びため息をついた。
(記事提供=OSEN)
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