同日、日本は打線が爆発し、先発投手兼3番打者の大谷翔平の闘魂と機知で勝利した。
大谷は先発投手として4回2/3、被安打4、与四球1、死球2、奪三振5、失点2を記録した。目立った記録ではないが、気合を入れて投球しながら覚悟を固めた。
打線では3回裏に奇襲バントを決め、大量得点のきっかけを作った。読売ジャイアンツの4番打者である岡本和真はスリーランホームランを含む5打点で試合を決めた。
しかし、この日の日本にとって最もうれしいニュースは、1次ラウンドまで14打数2安打、打率1割4分3厘と振るわなかった村上宗隆が、二塁打2本を爆発させたということだ。今大会初の長打を放ち、準決勝を控えてついに日本の打線が完成した。
昨年56本塁打で日本人最多本塁打の新記録を樹立し、セ・リーグMVPまで獲得した村上。しかしWBCでは、あまりにも不振だった。準々決勝の先発ラインナップで村上は、4番ではなく5番だった。
栗山英樹監督はこれまで村上が不振でも4番打者として信じて起用した。しかしイタリア戦では村上の不振を放置するのは容易ではなく、変化を与えながら打線が共存する道を見出した。
その結果、村上は爆発した。4-2で追撃されていた5回裏、無死1、2塁で左中間を破る豪快なタイムリーツーベースを放ち、イタリアの追撃を振り切った。今大会の初打点だった。続く7回裏には、イタリアのレフトが取れないほど鋭い打球を放った。打球速度181kmのツーベースヒットだった。打球の質が完全復活を知らせた。
日本にとっては、ベスト4に進出した喜びと同じくらい、村上の復活を喜ばざるを得ない。村上も気苦労を振り切って、準決勝が行われるマイアミに向かうことができるようになった。
村上は日本メディアとのインタビューで、「チャンスが来ても打てず、残塁がとても多かったが、初めてタイムリーを打って気持ち良かった」とし、5番打者に下がったことに対しては「負けたら終わりであり、監督の考えでそのように動くしかなかった」と説明した。
続いて「これまで苦しい気持ちだったが、最終的にチームが勝ったので、準決勝と決勝で敗北せずにまた帰ってこられたらと思う。初めて経験する大きな舞台なので、自分のプレーをして帰ってきたい」と意気込みを語った。
(記事提供=OSEN)