かつてガンバ大阪に在籍した元韓国代表MFチュ・セジョン(32、大田ハナシチズン)が試合中に負傷し、手術を受けることになった。
大田(テジョン)ハナシチズンの関係者は3月6日午後、「チュ・セジョンが精密検査の結果、眼窩骨折という診断を受けた。7日に手術を受ける予定だ。復帰時期はまだわからない。リハビリの状況をチェックしなければならない」と伝えた。
チュ・セジョンは去る4日、アウェイの仁川(インチョン)サッカー専用球場で行われたKリーグ1(1部)第2節の仁川ユナイテッド戦で、後半終盤の相手のファウルによって負傷交代を余儀なくされた。
当時、仁川陣内で浮いたボールをチュ・セジョンがヘディングすると、勢いよく飛び込んできた相手DFキム・ドンミン(28)の頭が顔面を強打。悶絶した様子でピッチに倒れたチュ・セジョンはプレー続行が不可能となり、担架に乗せられて途中交代となった。
主審がVARを行った後、キム・ドンミンにレッドカードを提示するほどに深刻なファウルだった。
眼窩骨折と言えば、昨年11月にFWソン・フンミン(30、トッテナム)が負ったものと同じ怪我だ。
当時、ソン・フンミンは負傷直後すぐに手術を受け、術後半月で2022年カタールW杯のグループステージ初戦に出場した。W杯という大舞台のために強行出場したが、本来のパフォーマンスを発揮することはできなかった。
一般的に、眼窩骨折を折った場合は術後1カ月程度は様子を見なければならないというのが専門家の意見だ。
ただ、試合出場が可能となるまでに完全に回復するには、それ以上の時間を要することもあり得る。フェイスガードを着用して出場することも不可能ではないが、2次負傷のリスクを抱えてプレーしなければならない。
また、ヘディングなど相手と競り合う状況でトラウマが発生する可能性もあり、選手にとって致命的な負傷として挙げられる。チュ・セジョンの立場では最も心配な部分だ。
チュ・セジョン本人だけでなく、大田にとっても大きな打撃だ。チュ・セジョンはチームの中核を担う絶対的存在だからだ。
昨夏にレンタル移籍で大田に加入したチュ・セジョンは、ハイレベルのパフォーマンスで中盤に安定感をもたらし、大田を1部昇格に導いた。大田は新シーズンが開幕したリーグ戦でも、序盤2試合で1勝1分けと好調を見せている。その中心にいるのがチュ・セジョンだ。
中盤の核となるのはもちろん、キャプテンとしてチームをけん引するチュ・セジョンが長期離脱となれば、大田にとって大きなマイナスとならざるを得ない。
大田率いるイ・ミンソン監督も、「心配だ。完璧に(チュ・セジョンの)代わりが埋まる方法はない。ほかの方法を探さなければならない。負傷はいつでも起こり得るため、チュ・セジョンがいなくても良い試合ができなくてはならないと考えてきた。ただ、その時期があまりに早すぎる」とため息をついた。
なお、大田にはチュ・セジョンのほかに元京都サンガF.C.、SC相模原、ザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津の日本人MF石田雅俊(27)や、元ガンバ大阪、FC東京、名古屋グランパスのDFオ・ジェソク(33)なども在籍している。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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