「ホームで勝てず申し訳ない」川崎Fチョン・ソンリョン、開幕黒星悔やむもファンに伝えた感謝とは

2月17日、等々力陸上競技場で明治安田生命J1リーグ開幕戦(第1節)の川崎フロンターレ対横浜F・マリノスが行われ、アウェイの横浜FMが2-1で勝利した。

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川崎Fはアウェイで柏レイソルに1-3で敗れた2013年以来、10年ぶりの開幕戦黒星に。ホーム等々力での対横浜FM戦では、1-4で大敗した2019年の第33節以来の敗戦となった。

「失点を少し早くしてしまった点が惜しかったです。ただ、試合後に監督も話していましたが、自分たちが本当にやろうとしたプレーはたくさんできたと思います」

試合後、ミックスゾーンで90分をそう振り返ったのは川崎Fの守護神チョン・ソンリョン(38)だ。

「声を出して応援してくださって、本当に良かった」

今季で在籍8年目を迎える元韓国代表GKは、加入初年度の2016年から8年連続で開幕戦のゴールマウスを守ったが、今回初めてJリーグ開幕黒星を経験することになった。

悔やまれるのは開始早々の失点だ。前半4分、最終ラインからバックパスを受けたチョン・ソンリョンは右サイドへ浮き球のパスを放るも、これが相手FWエウベル(30)に頭でカットされてしまう。

結局、最後はこぼれ球をMF西村拓真(26)に流し込まれ、先制点を与える形となった。この場面にはチョン・ソンリョンも「いつも通りに蹴ったつもりが、思った以上に芝が重かった。そこからは修正できましたが…」と悔しさを表した。

その後は川崎Fにも決定機はあったが決められず、同38分にコーナーキックから追加点を許し、2点ビハインドで前半を折り返す。後半はアディショナルタイムにMF橘田健人(24)が1点を返すも反撃及ばず、ホームでの開幕戦勝利を逃した。

(写真提供=アフロスポーツ)チョン・ソンリョン

この日のホーム等々力には2万2563人の観客が訪れた。Jリーグでは今季から全席でマスクを着用しての声出し応援が可能となったなか、場内は両チームのファン・サポーターによる声援が響き渡っていた。

特に前半、川崎Fサポーターのいるゴール裏を背にピッチに立ったチョン・ソンリョンは、「こうして元通りに多くの方が来て、声を出して応援してくださって…本当に良かったです。ホームで自分たちが勝てればもっと良かったですが、勝つことができず申し訳ないと思っています。それでも、こういう場でサッカーができることに感謝しています。これからも応援をたくさんしていただければと思います」と感謝の思いを伝えた。

川崎Fは来る25日に行われる第2節、アウェイの県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズと対戦する。「当然、優勝することが目標」と力強く伝えたチョン・ソンリョンは、「リーグだけでなくACL、カップ戦もあるので、シーズンの最後まで全員が一丸となり、良い結果を出せるように戦っていきます」と前を向いた。

(取材・文=姜 亨起)

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