勝ったものの、わだかまりの残る試合だった。この試合も、格下相手に苦戦を強いられてしまった。
9月10日、パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は2022年カタールW杯アジア2次予選・第1戦、トルクメニスタン代表との試合を相手の首都アシガバードのコペドダグ・スタジアムで迎え、2-0で勝利した。
韓国は前半序盤から試合の主導権を握り、何度も得点のチャンスを得ながらもストライカーが決めきれなかった。ナ・サンホの先制ゴールの前にも、トルクメニスタンのDFラインが乱れたところで決定機を2回迎えたが、どちらもゴールには結びつかなかった。
前半に追加点を奪えなかったことが、後半の試合展開に影響を与えたのだろう。ベント監督は試合後、「前半で何度もチャンスがあったにもかかわらず、得点できなかった。前半を1-0で終えるのと、2-0で終えるかではとても大きな差が生まれる」と指摘した。
韓国は1月のアジアカップでも、グループリーグでフィリピンやキルギスなど格下相手に苦戦を強いられ、どちらも1-0の勝利に終わった。その当時も、チームはチャンスを決めきれないFWの決定力不足に悩まされていた。試合を楽に運べる追加点を挙げられず、薄氷のリードを守る状況が何度も続いた。ベント監督もその部分を毎回指摘していたが、今回も改善には至らなかった。
格下相手には、なるべく早い時間で試合を決めることが求められる。最初から守りに出る相手に対して決定機を外し続ければ、焦って逆に思わぬハプニングが生じる危険性もある。
今回のトルクメニスタン戦も、早い時間帯での先制には成功した。前半13分にゴール前の混戦でナ・サンホがAマッチ初ゴールを決め、早々にリードを得ることはできた。そのまま大量得点が期待されたが、予想に反し追加点のチャンスを逸し続けた。
そして後半37分、FKでチョン・ウヨンが直接シュートを決めてようやく2点目を挙げ、2-0で勝利を収めることができた。
ベント監督は、アジアカップから続く問題点を今回も指摘した。「もっと効率的なサッカーでチャンスを生かさなければならない。チャンスは作れていただけに、それを得点につなげるためにはさらに高い集中力が必要だ」と強調した。
前へ
次へ