バロンドールでアジア人最高順位更新の韓国代表FWに「“アジア最高”の肩書は必要ない」…なぜ?

今回発表された順位によると、ソン・フンミンは2022年のバロンドールで11位に入賞した。

アジア人選手で唯一候補に入ったソン・フンミンは、歴代のアジア人選手のなかでもトップの順位を記録した。

ソン・フンミンは2019年のバロンドールで22位に入り、アジア人選手歴代1位となった。そして今回、自身の記録を11ランク引き上げ、新たな記録を築いた。

もっとも、ソン・フンミンはもはや「アジア人選手」という枠にとらわれるような選手ではない。すでにワールドクラスの選手と評価されているからだ。

(写真提供=AP/アフロ)ソン・フンミン

ソン・フンミンは2021-2022シーズンのプレミアリーグで得点王に輝いた。トップレベルのストライカーがひしめく同リーグで、得点ランキングの頂点に立つ偉業を成し遂げたのだ。

そこにあえて“アジア最高”と言う修飾語を付ける必要はない。

実際、今回のバロンドールの順位を見ても、ソン・フンミンの下にはブラジル代表MFファビーニョ(28、リヴァプール)やオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク(31、リヴァプール)、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37、クリスティアーノ・ロナウド)、イングランド代表MFフィル・フォーデン(22、マンチェスター・シティ)といった選手がいる。

バロンドール30位圏内で、ソン・フンミン以外にアジア人選手は一人もいない。欧州と南米の選手がその大半を占めている。

ソン・フンミンにとって、「アジア最高の選手」という修飾語はもはや当然のことだ。あえて言及する必要はないだろう。

◇ソン・フンミン プロフィール

1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。

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