試合は勝利したにもかかわらず、どこか負けたような雰囲気だった。韓国Kリーグ1(1部)5連覇中の絶対王者・全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースの話だ。
9月14日、Kリーグ1第32節の全北現代対城南(ソンナム)FCが行われた全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場。
この日、スタジアムの雰囲気は殺伐としていた。
というのも、試合前や試合中に応援席の全北現代サポーターが、ホ・ビョンギル代表取締役やキム・サンシク監督、さらにはコーチングスタッフの名前を挙げ、「消えろ」「出ていけ」などと叫んでいたからだ。
これだけでなく、ホ代表取締役とキム監督を集中的に狙った横断幕も掲げられていた。
また、「全北は我々の自負心」「全北☆愛」などといったチームを応援する横断幕は、逆さの状態で掲示されていた。