敗退危機にあった蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が川崎フロンターレを破り、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。
蔚山現代は4月27日、マレーシア・ジョホールバルのタン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアムで行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループIの第5節で川崎に3-2で勝利した。
今節で敗れればグループ敗退が決定的となる蔚山現代は、前半14分にブラジル人FWレオナルド(24)のゴールで先制すると、同20分にはレオナルドのアシストから韓国代表FWオム・ウォンサン(23)が追加点をマーク。その後、川崎に1点を返され、2-1で前半を折り返す。
それでも、後半開始早々に再びレオナルドのアシストから、今度はジョージア代表MFヴァレリ・カザイシュヴィリ(29)が3点目を挙げ、リードを広げることに成功。後半ロスタイムには川崎に1点差まで詰められたが、3-2で逃げ切り勝利を収めた。
これで蔚山現代は第5節を終えて3勝1分1敗の勝ち点10とし、勝ち点で同率も対戦成績で下回るジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)に次ぐグループ2位に浮上した。一方、敗れた川崎は勝ち点8のまま3位に順位を落とした。蔚山現代は来る30日の最終節でジョホールと対戦する。
試合後の記者会見には、蔚山現代からホン・ミョンボ監督とレオナルドが出席。
「とても大変な試合だったが、選手たちが集中力を失わず、組織的に良い試合をした」と試合を総括したホン・ミョンボ監督は、「失点シーンは良くない場面だったが、それでも苦しい状況で集中力を発揮した。3ゴールを取られたチームより、2ゴールを取られたチームの方が守備を上手くやった」とコメント。
1ゴール2アシストの活躍で蔚山現代を勝利に導いたレオナルドは、「3度のチャンスをすべてゴールにつなげられて嬉しい。マレーシアに来て一番良い試合をしたと思っている。今日のようなパフォーマンスで16強入りを果たしたい」と最終節への意気込みを伝えていた。
以下、ホン・ミョンボ監督、レオナルドとの一問一答。
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―試合の感想は。
ホン・ミョンボ監督「今日はとても大変な試合だったが、選手たちが集中力を失わず、組織的に良い試合をしたと思う。もちろん、試合が始まる前までは我々が良くない順位にいたが、集中力を持って試合を終えられたので、これまでの試合よりも(今後に向けて)体力的、心理的な助けになるだろう」
レオナルド「自分たちが良い試合をしたと思っている。守備も良かったし、3度のチャンスをすべてゴールにつなげられて嬉しい。マレーシアに来て一番良い試合をしたと思っているし、今日のようなパフォーマンスで16強入りを果たしたい」
―守備陣が試合終盤の部分で集中力を失った。相手に2ゴールを許したが、守備に関してコメントすることはあるか。
ホン・ミョンボ監督「失点シーンは良くない場面だったが、それでも苦しい状況で集中力を発揮したと思う。3ゴールを取られたチームより、2ゴールを取られたチームの方が守備を上手くやったと思う」
―前節までの2試合、広州FCを相手にゴールを決めるまで時間がかかった。今回の試合では枠内シュートの大部分が得点につながったが。
ホン・ミョンボ監督「試合前、我々の選手たちにチャンスが来れば得点できるという自信と準備をしておくよう伝えた。このようなモチベーションが選手たちの得点につながったのではないかと思う」
―今日の試合に対する本人の評価は。
レオナルド「ゴールとアシストでチームを助けられたと思う。とても嬉しい。前節までの2試合はベンチスタートだったが、一生懸命トレーニングをしていた。このような結果でチームを助けることができて嬉しい」
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