横浜FMと同組のACLでも活躍に期待!危機の全北現代を救った新たな“中心選手”キム・ジンギュとは

2022年04月09日 サッカー #Kリーグ

韓国代表MFキム・ジンギュ(25)に“適応”という言葉は必要ない。加入から1カ月がたっていないにもかかわらず、すでに全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースのキープレーヤーとなっている。

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キム・ジンギュは去る3月17日、全北現代に入団した。公式発表から2日後の19日に行われたKリーグ1(1部)第6節の金泉尚武(キムチョン・サンム)では早速先発フル出場して新天地デビューを果たし、続く4月2日の第7節江原(カンウォン)FC戦、5日の第8節水原(スウォン・サムスン)ブルーウィングスもフル出場した。

そして、水原三星戦では後半32分に決勝ゴールを決め、チームを1-0の勝利に導いた。当時、キム・ジンギュはブラジル人FWグスタヴォ(28)が頭で落としたボールに反応し、ペナルティエリア内右側からゴールの反対側の隅を突く右足シュートでゴールネットを揺らしてみせた。

この試合において、キム・ジンギュはピッチ上で最も目立った選手だった。試合分析業者『ビープロイレブン』の記録を見ると、キム・ジンギュはパス成功率95.1%を記録。さらには攻撃地域で17回のパスを試み、そのすべてを成功させた。キーパス数も両チーム最多の2回で、評価点はチームメイトの韓国代表DFイ・ヨン(35)に次いで高い7.7点だった。

世代交代の中心に

全北現代の一員になってわずか20日程度にも関わらず、キム・ジンギュはすでにチームで最も重要な選手として定着した模様だ。チームを率いるキム・サンシク監督は、中盤にキム・ジンギュと韓国代表MFペク・スンホ(25)の2人を配置している。ペク・スンホには中盤の底で守備的な役割を任せ、その1列前でキム・ジンギュに攻撃的なタスクを科す采配が効果を得ている。

何より、結果がキム・ジンギュの存在価値を証明している。キム・ジンギュが出場した3試合で全北現代は負けなしの2勝1分記録した。それ以前まで5試合未勝利、3連敗とシーズン序盤早々にして困難に陥っていたが、キム・ジンギュ合流以降は見違えるほどに復調し、パフォーマンス、結果ともに蘇った。全北現代としてはキム・ジンギュが救世主となった形だ。

キム・ジンギュの活躍にはキム・サンシク監督も笑顔を隠せない。「全北現代でのデビューゴールを決めたことを祝福する」という指揮官は、「これからも多くのゴールを決めて全北現代を助けてもらいたい。既存の選手との連携に大きな期待を寄せている」と信頼感を示した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)キム・ジンギュ

また、ただ単に数試合だけ上手く行ったことがすべてではない。キム・ジンギュは全北現代が図る世代交代の中心に立っていると言える。

現在の全北現代には30代前半や中盤の選手が多い。チームは数年前から主力の高齢化が指摘されながら、改善を進めることができずにいたが、キム・ジンギュ加入で多くの問題が一度に解決された。

キム・ジンギュやペク・スンホをはじめ、日本人MF邦本宜裕(24)、FWソン・ミンギュ(22)のほか、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFCから加入した右サイドバックのDFキム・ムンファン(26)、そして今年9月に除隊で復帰予定のFWチョ・ギュソン(24)まで、20代中盤の選手がチームの主軸となる流れだ。

なお、全北現代は来る15日からスタートするアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージで、横浜F・マリノス(日本)、シドニーFC(オーストラリア)、ホアンアイン・ザライFC(ベトナム)と同じグループHを戦う。

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