NBA入り有力!“韓国バスケ界の有望株”イ・ヒョンジュン、全米中継のNCAAトーナメントデビューへ

全米が熱狂する“マーチ・マッドネス(3月の熱狂)”こと米国大学バスケNCAAトーナメントの舞台に、またひとりの韓国人選手が立とうとしている。デイビッドソン大学3年生のイ・ヒョンジュン(21)がその人だ。

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2000年10月23日生まれのイ・ヒョンジュンは、韓国人初のNBAプレーヤーであるハ・スンジン(36、元ポートランド・トレイルブレイザーズ)を高校時代に指導した監督の父と、1984年ロサンゼルス五輪で銀メダルを獲得した元女子バスケ韓国代表の母を持ち、主にシューティングガードやスモールフォワードをこなす選手だ。

イ・ヒョンジュンは父が監督を務める三一(サミル)商業高校進学後、NBAグローバルアカデミーを経てデイビッドソン大学に進学。初年度の2019-2020シーズンはプレータイム平均20.9分の8.4得点で終えるも、翌2020-2021シーズンは平均29.9分の13.5得点を記録。今季もチームの主力として活躍を続けている。

そんなイ・ヒョンジュン擁するデイビッドソン大学は、全68チームで争われるNCAAトーナメントで、来る3月18日(現地時間)の初戦でミシガン州立大学と激突する。アトランティック10トーナメント準優勝のデイビッドソン大学に対し、ミシガン州立大学は名将トム・イゾー監督がチームを率いている。

デイビッドソン大学4年の主力ポイントカードであるフォスター・ロイヤーは、3年次までミシガン州立大学に通い、4年からデイビッドソン大学に転校した。今季は1試合当たりの平均得点でロイヤーが16.4点、イ・ヒョンジュンが16.0点を記録している。デイビッドソン大学がミシガン州立大学を下すためには、ロイヤーとイ・ヒョンジュンの活躍は欠かせない。

現地メディアもNBA入りを予想

デイビッドソン大学のチーム内得点1位はロイヤーだが、最もNBA進出の可能性が高いのはイ・ヒョンジュンだ。

アメリカ国内の主要メディアは、イ・ヒョンジュンが今夏のNBA新人ドラフトで2巡目に指名されると予想している。各メディアの模擬ドラフトでは、『ESPN』が58位、『ジ・アスレチック』が44位で指名されると見通した。

もちろん、ドラフトまで時間は多く残っているだけに、トーナメントの結果次第で順位が変動する可能性は高い。

(写真提供=AP/アフロ)イ・ヒョンジュン

アメリカ地上波『CBS』では、デイビッドソン大学とミシガン州立大学の一戦を全米で生中継する。それだけに、NBAゴールデンステート・ウォリアーズに所属するスーパースター、ステフィン・カリー(34)とドレイモンド・グリーン(32)が両大学の試合を見守る可能性もある。

カリーはデイビッドソン大学出身で、グリーンはミシガン州立大学出身だ。試合の結果次第で2人の悲喜も分かれるだろう。

仮にデイビッドソン大学がミシガン州立大学を破れば、次戦の相手は国内最高の名門私立大学の一つであるデューク大学となる見通しだ。デューク大学は現在、米バスケの歴史で永遠に記憶される選手であるマイク・シャシェフスキーが監督を務めている。

シャシェフスキー監督は今季を最後に引退する。そんな注目度の高いシャシェフスキー監督最後のトーナメントで、イ・ヒョンジュンが対戦相手の選手として向き合う。デューク大学にはパオロ・バンケロ、AJ・グリフィンといったドラフト上位指名有力選手が数多く揃っている。

トーナメントでの活躍はすなわち“強心臓”を意味する。イ・ヒョンジュンが試合で絶えず3ポイントシュートを成功し、多芸多才ぶりを発揮すれば、模擬ドラフトの順位もさらに上がるだろう。イ・ヒョンジュンのNBA進出のバロメーターとなり得る“マーチ・マッドネス”だ。

なお、歴代の韓国人選手でNCAAトーナメントに出場するのはイ・ヒョンジュンで3人目。

1人目は1982年、ルイジアナ・モンロー大学でプレーした女子選手オク・ウンジョン。オク・ウンジョンは3年生だった1984-1985シーズン、ルイジアナ・モンロー大学をトーナメント4強に導く活躍を披露した。

2人目は、現在韓国プロバスケ(KBL)の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)モービスフィバスでプレーするチェ・ジンス(32)だ。メリーランド大学に通ったチェ・ジンスは、トーナメント2回戦で出場。当時のプレータイムは3分にとどまったが、韓国男子バスケ選手史上初めて“マーチ・マッドネス”の舞台を踏み、話題を集めた。

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