3月9日に行われた韓国FAカップ2回戦で、“下部リーグの反乱”が続出した。
まず、セミプロのK3リーグ(3部相当)所属の華城(ファソン)FCは、アウェーの大田(テジョン)ワールドカップ競技場で行われたKリーグ2(2部)の大田ハナシチズンとの試合で、延長含む120分間を0-0で終えた後、PK戦で4-3と勝利した。
本拠地の大田ワールドカップ競技場が補修工事を行っていたこともあり、大田はKリーグ2開幕から2試合をアウェーで戦っていた。この日が今季初のホームゲームとなったわけだが、下部相手に不覚を取ることになった。
また、K4リーグ(4部相当)所属の平昌(ピョンチャン)ユナイテッドも反乱に成功した。平昌はKリーグ2の安山(アンサン)グリナース相手に2-1、しかも90分間での逆転勝利だ。
試合は前半33分、安山の日本人MF磐瀬剛(26)に先制ゴールを奪われるも、同44分にFWヤン・ヨセプ(23)のゴールで同点に追いつく。そして後半18分、DFシン・ドンソク(24)が逆転弾を沈め、上位相手に勝敗を覆した。
このほか、K3リーグの昌原(チャンウォン)市庁サッカー団も、Kリーグ2のソウルイーランドFCにPK戦で4-3と勝利した。
かといって、下部リーグすべてのチームが反乱に成功したわけではないが、その多くが上位チームを苦しめた。
なかでも、Kリーグ1(1部)で唯一2回戦から登場した金泉尚武(キムチョン・サンム)は、K3リーグの坡州(パジュ)市民サッカー団との正面対決で九死に一生を得た。
金泉尚武は前半23分、坡州のMFチョン・ホヨンに先制ゴールを許してしまう。その後、後半ロスタイムに辛うじて同点に追いつき、延長戦に突入するも、延長前半3分に失点し勝ち越しを許す。それでも延長後半、相手のオウンゴールで再び同点に追いつくと、最後はPK戦で3-1と勝利した。
そのほかの2部チームでは、FC安養(アニャン)が始興(シフン)市民サッカー団(3部)に1-0、釜山(プサン)アイパークが清州(チョンジュ)FC(3部)に6-3、忠南牙山(チュンナム・アサン)FCが唐津(タンジン)市民サッカー団(3部)に3-0、慶南(キョンナム)FCがソウル中浪(チュンラン)サッカー団(4部)に2-0、光州(クァンジュ)FCが抱川(ポチョン)市民サッカー団(3部)に1-0で勝利。
富川(プチョン)FC 1995は春川(チュンチョン)市民サッカー団(4部)にPK戦で5-4、金浦(キムポ)FCは楊平(ヤンピョン)FC(4部)にPK戦で4-3と勝利した。
2回戦を突破したチームは、来る4月27日に3回戦を戦う。3回戦からはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場しない1部8チームが登場し、4回戦進出をかけて争うことになる。
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