昨日(2月19日)に開幕を迎えた2022シーズンの韓国Kリーグでは、ボールボーイの運営方式が変更されている。
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Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟が16日に発表したところによると、今季からはボールボーイが選手に直接ボールを渡す代わりに、タッチラインとエンドライン周辺に配置された計12個の小型コーンの上にボールが置かれることになった。
このため、試合中にボールがタッチラインやエンドラインを割った場合、選手はボールが出た位置に近いコーンからボールを持ち出す。ボールボーイはラインを割ったボールを拾い、試合に遅延が発生しないよう、空いたコーンにボールをセットする。
運営方式の変更に伴い、ボールボーイの人数も既存の「10~12人」から「最低12人以上」に増加された。
韓国プロサッカー連盟はボールボーイの運営方式の変更について、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対応し、濃厚接触防止と迅速な試合進行を図るためのもので、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)などアジアサッカー連盟(AFC)主管の国際大会のボールボーイ運営方式を参考にしたことを発表した。
ボールボーイの遅延行為で物議も
ちなみに、Kリーグでは昨シーズン、ボールボーイの遅延行為でクラブに罰金が科せられたことがある。
遅延行為が発生したのは、昨年12月12日に江陵(カンヌン)総合運動場で行われた江原(カンウォン)FC対大田(テジョン)ハナシチズンの昇降格プレーオフ第2戦。
当時、ボールボーイを務めた江原FCユースの江陵第一高校の選手たちは、江原FCが2戦合計スコア3-2とリードしていた後半途中、大田ボールのスローインでボールを要求する大田の選手と反対方向にボールを投げたり、自分の前をボールが通り過ぎても座ったまま拾いに行かなかったりするなど、大田に対し露骨な遅延行為を行った。
これには大田側も激怒し、指揮官や選手たちは強く抗議。チェ・ユンギョム試合監督官も注意を与えていたが、その後もボールボーイの態度は直らず、最終的に江原FC側が遅れてボールボーイを交代する事態となっていた。
加えて、試合後には江原FCのイ・ヨンピョ代表取締役が『江原道民日報』とのインタビューで「(ボールボーイの遅延行為は)ホーム&アウェーで試合を行う欧州ではすべての国で起きていること。自然な現象だ」と発言したことも問題視された。
そして結局、韓国プロサッカー連盟は同月21日の賞罰委員会で、江原FCにボールボーイの遅延行為と関連して3000万ウォン(日本円=約300万円)の制裁金を科していた。
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