韓国プロサッカー連盟の賞罰委員会は、3月11日に行った第1回賞罰委員会で、慶南(キョンナム)FCのGKソン・ジョンヒョン(29)に対し2試合出場停止処分を下した。
処分の対象となったのは、去る7日に行われたKリーグ2(2部)第2節全南(チョンナム)ドラゴンズ戦の後半2分の場面。
当時、ソン・ジョンヒョンはペナルティエリア左からゴール前に送られたボールをスライディングで対処しようとした際、同じくボールに向かっていた全南MFイ・フグォン(30)の顔面にスパイクの裏をぶつけてしまった。
額から血を流したイ・フグォンはプレーを続行できず、結局そのまま途中交代となった。ただ、当該の場面で主審はソン・ジョンヒョンにファウルを宣告せず。プレーは慶南のゴールキックから再開された。
なお、試合は全南が1-0で勝利。イ・フグォンは試合後、傷の部位の縫合手術を受けていた。
試合後、韓国サッカー協会の審判委員会は当該の場面の映像分析を行った。その結果、ソン・ジョンヒョンの行為に対し退場を適用すべきと判断し、出場停止処分を下した。
審判委員会は、公式インスタグラムでも「ソン・ジョンヒョンが足でイ・フグォンを攻撃した行為は、乱暴な行為としてPKを宣言した後、退場処分を下すべきだった」との評価を伝えている。
今回のような映像分析による措置は、試合中に発生した退場の未適用や誤った適用について、試合後の映像分析で出場停止を科したり、処分を減免したりするものだ。
また、国際サッカー連盟(FIFA)の競技規則第12条(反則と不法行為、退場性反則)に基づいて公正な競技運営を支援し、選手のフェアプレーを誘導するための趣旨でもある。
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