「すべてをかけて邁進する」
セレッソ大阪で韓国人選手初のJリーグ得点王に輝き、柏レイソルでもプレーするなど日本で活躍した元韓国代表FWファン・ソンホン氏(53)が、U-23韓国代表新監督に就任した意気込みを語った。
韓国サッカー協会(KFA)は9月15日、U-23韓国代表の新監督にファン・ソンホン氏を選任したことを発表した。
ファン・ソンホン監督体制のU-23韓国代表は、来る10月27日から31日までシンガポールで行われるU-23アジアカップ予選を控える。
韓国は予選でフィリピン、東ティモール、シンガポールの順に対戦する。予選を通過すれば、翌2022年6月にウズベキスタンで行われる本選に出場し、2020年タイ大会に続く大会2連覇に挑む。
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ファン・ソンホン監督は16日、オンラインで行われた記者会見で就任の抱負を語った。
ファン監督は「太極マークを胸に付けることは手に余ることであり、個人的にも光栄なことだ」としつつも、「韓国代表監督になることが夢だと話してきた。さまざまな経験をしながら成功も失敗もあった。これらの経験が、(U-23韓国代表監督という)職責を担うことに大きな力になると思う。韓国を代表するという自負心をもって堂々とやっていきたい」と意気込みを明かした。
ファン監督は2022年のU-23アジアカップと杭州アジア大会、そして2024年のパリ五輪までU-23韓国代表を受け持つ。ただ、杭州アジア大会後に一度中間評価を行い、契約継続の可否を決める。
このことについては、「契約期間はそれほど重要ではないと考えている。プロチームもそうだが、代表監督は常に冷静に評価されなければならない。それに伴う責任も重大だ。遠回りできる方法は皆無であり、一つの目標に向かって進めば良い結果が出せると思う」とし、「アジア大会では金メダルが目標だ。当然なことはないが、綿密に準備すれば可能性は十分だと思っている。オリンピックはまだ考えていない。アジア大会後にオリンピックについて考えたい」と説明した。
以下、ファン・ソンホン監督との一問一答。
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―就任の感想は。
太極マークを胸に付けることは手に余ることであり、個人的にも光栄なことだ。2002年日韓W杯を終えて指導者を志したときから、韓国代表監督になることが夢だと話してきた。それから20年もかかった。さまざまな経験をした。成功も失敗もあった。これらの経験が、(U-23韓国代表監督という)職責を担うことに大きな力になると思う。韓国を代表するという自負心をもって堂々とやっていきたい。
―コーチ陣の人選は。
たくさん悩んだ。いきなり選任が決まったこともあるし、クラブと代表は違う。特化した経験が必要な席であるため、かなり悩んでいるし、あらゆる可能性を視野に入れている。時間も多くないので早くチームを組まなければならない。10月からは予選も始まるので、数日以内に決めるつもりだ。
―キャリアが退歩したという見方もあるが。
そうではないと思う。すべての監督の夢がA代表だと思うが、さまざまな手続きを経なければならず、検証を受けなければならない。この場を通じてしっかりと検証を受けたいし、挑戦してみたい気持ちがある。あまり気にすることなく楽しむ気持ちで臨むつもりだ。
―チームが目指すところはどこか。
個人ではなく団体競技だ。一つの目標を掲げて同じ方向に向かうので、それがチームのモットーになるだろう。選手たちは若いため、ある程度はA代表に送ることも重要だ。育成と同程度に必要だろう。多くの選手たちがU-23代表を経てA代表に行くことを望む。
―キム・ウンジュンコーチの去就は。
熟慮してお話ししたい。監督ひとりで決定できる時代ではない。最適化され、多くのサポートができる人物を迎えてチームを率いる考えだ。
―U-23韓国代表監督を引き受けた背景は。
太極マークは同じだ。A代表が究極的な目標ではあるが、胸に太極マークを付けるという意味ではまったく同じだと思っている。
―A代表とのコミュニケーションには困難もあると思うが。
コミュニケーションを多くしなければならないと思う。欲を出すというより、疎通を通じて決定しなければならない。日程はすでに出ているので、あらかじめ輪郭を整えたら問題は少ないのではないかと思う。基本的にはA代表が優先されなければならないと考えている。状況になって助けになるならば、コミュニケーションを通じてサポートを受けたい。
―世代別代表でのサッカースタイルは。