OA枠に不安抱えるU-24韓国代表…東京五輪前最後の強化試合でもベストメンバー組めない見通し

東京五輪開幕が迫った現段階でも、ベストメンバーを組むことができない見通しだ。

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キム・ハクボム監督率いるU-24韓国代表は本日(7月16日)、ソウルワールドカップ競技場でU-24フランス代表と国際親善試合を行う。

U-24韓国代表は翌17日に東京へ出発し、22日にグループステージ初戦のニュージーランド戦を戦う。フランス戦はいわば、東京五輪前最後の“リハーサル”とも言える試合だ。

(写真提供=韓国サッカー協会)U-24韓国代表

「招集問題」と「連携面」の不安

ところが、チームは未だ解決されていない悩みを抱えている。オーバーエイジ枠で選出されたDFキム・ミンジェ(24、北京国安)の招集問題だ。

今夏の欧州移籍が噂されるキム・ミンジェは、去る13日のU-24アルゼンチン代表戦でベンチからも外れた。所属クラブ側との交渉次第では招集できる可能性もあるが、時間はもう残されていない。

キム監督はフランス戦前日の15日、オンラインで行われた記者会見で「キム・ミンジェはチームに欠かせない選手だ」と強調しつつも、次のように不安を吐露していた。

「簡単ではない交渉を続けている。1%でも可能性が残されているのであれば、その可能性を捨てたくないというのが監督の率直な心情だ。一抹の可能性があるだけに、交渉とチェックを続けている。可能性がなくなればプランBを稼働するが、まだ希望はある。監督の自分としてももどかしいが、現時点でフランス戦の出場は難しい」

(写真提供=韓国サッカー協会)キム・ミンジェ

キム・ミンジェ以外のオーバーエイジでは、FWファン・ウィジョ(28、ボルドー)とFWクォン・チャンフン(27、水原三星ブルーウィングス)はアルゼンチン戦で後半から途中出場し、30分程度を消化した。

決して悪いパフォーマンスではなかったが、後輩選手との連携面に課題を残しただけに、フランス戦では出場時間が多めに与えられるものと見られている。また、飛び級でU-24韓国代表に選ばれたMFイ・ガンイン(20、バレンシア)も点検対象の一人だ。

キム監督は「(フランス戦では)変化があるだろう。アルゼンチン戦とはまた異なる動きを計画しており、それを選手たちが実行に移すつもりだ」と予告していた。

U-24フランスは「オーバーエイジが脅威」

対戦相手のU-24フランス代表は、東京五輪予選を兼ねて行われた2019年のU-21欧州選手権で、スペイン、ドイツに次ぐ3位で本大会出場権を獲得。本大会では日本、メキシコ、南アフリカと同じグループAに入っており、グループBの韓国が決勝トーナメントに進出した場合、準々決勝で対戦する可能性がある。

韓国が警戒すべきは、今年2月のFIFAクラブワールドカップでアジア王者の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)相手にゴールを決めたオーバーエイジのFWアンドレ・ピエール・ジニャク(35、ティグレス)だ。フランスはほかにも、FWフロリアン・トーヴァン(28、ティグレス)、MFテジ・サヴァニエ(29、モンペリエ)をオーバーエイジ枠に選んでいる。

キム監督は「オーバーエイジの3人が脅威とみられる。その選手に対する部分を集中的にコントロールしなければならない」としつつも、「フランスがどんなチームであれ、我々は自分たちのプレーをするだけ」と力を込めた。

U-24韓国代表とU-24フランス代表の国際親善試合は、本日午後8時にキックオフ予定だ。

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