韓国代表キャプテンのソン・フンミン(28、トッテナム)が久しぶりにベンチで休息を取り、試合後にはファンに感謝を伝えた。
6月9日、高陽(コヤン)総合運動場で行われた2022年カタールW杯アジア2次予選のスリランカ戦で先発を外れたソン・フンミンは、最後までベンチで戦況を見守った。試合はキム・シンウク(33、上海申花)の2得点などもあり、韓国が5-0で勝利している。
パウロ・ベント監督体制の韓国代表において、ソン・フンミンが先発メンバーから外れたのは今回が初めてのことだ。
ベント監督はこれまで、強豪国との対戦時はもちろん、格下と見られる相手であってもソン・フンミンを着実に先発起用してきた。また、大半の試合でフル出場させてきたことから、“ソン・フンミンを酷使しすぎ”との声も挙がったこともあった。
ただ、今回のスリランカ戦でソン・フンミンは一度もピッチに足を踏み入れなかった。
ソン・フンミンが最後に代表戦で先発を外れたのは、約4年半以上も前の2016年11月に行われた、ウリ・シュティーリケ監督体制でのカナダとの国際親善試合。当時、ソン・フンミンは負傷のため招集直後からチーム練習に参加しておらず、カナダ戦ではベンチ入りしたものの最後まで出場しなかった。
そんなソン・フンミンはスリランカ戦後、会場に訪れたファン、サポーターに向けて挨拶をした。彼はピッチの中央で自らマイクを握り、次のように伝えた。
「防疫の問題のため、近くで挨拶できないことを本当に申し訳なく思う。多くの方が会場に足を運んでくださったことに、本当に感謝している。1日も早く状況が良くなり、満員の観客の中で試合できる日を期待している。日曜日(13日)のレバノン戦もぜひ会場に来て応援してほしい。熱心にプレーする姿をお見せしたい」
2次予選の再開初戦となった5日のトルクメニスタン戦で、ソン・フンミンら韓国代表は試合後に会場を1周し、観客に挨拶をして回った。ところが、この過程で一部観客の間で社会的な距離が保たれず、防疫規則の違反が提起されたことにより、スリランカ戦では会場を回らず、ピッチ中央で挨拶するにとどまっていた。
この日、試合出場こそなかったものの、代表キャプテンとしてファンとサポーターに感謝の言葉を伝えたソン・フンミン。韓国は現段階で最終予選進出がほぼ確定しているが、来る13日のレバノン戦ではピッチ上で躍動するソン・フンミンの姿を見ることはできるのだろうか。
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