「サッカーファンの方々に良い姿をお見せしたい…最善を尽くすと約束する」
韓国代表キャプテンを務めるソン・フンミン(28、トッテナム)は6月3日、オンライン記者会見に出席。来る6月5日に再開される2022年カタールW杯アジア2次予選への決意を語った。
また、記者会見でソン・フンミンは、チームメイトや自身の去就のほか、負傷により不参加を余儀なくされた去る3月の“日韓戦”、オーバーエイジ枠候補に名を連ねる東京五輪への思いを明かした。
なお、韓国は5日にトルクメニスタン、9日にスリランカ、13日にレバノンと対戦する。
以下、ソン・フンミンとの一問一答(前編のつづき)。
◇
―ハリー・ケインの移籍説が取りざたされている。去就に対する考えはどうか。
ケインはまだ移籍していない。我々はまだ何も決まったことが無い。去就を心配するよりも、所属するトッテナムで最善を尽くしている。一番好きなことをしている。水が流れるのと同様に、今は代表に集中したい。ケインも今はEURO2020の準備に追われているはずだ。
―アントニオ・コンテ監督の就任説があるが。
ひとまず、僕が話すことではないようだ。まだ就任したわけでもない。僕の言うことではないが、クラブが仕事を進めているかもしれない。
―成果のあるシーズンを送ったという評価がある。シーズンを振り返ってみてどうか。
毎年、シーズンを振り返るたびに残念さが残る。「もっと上手くできたはずだ」という考えが頭に浮かぶ。僕は上手く行ったことより足りなかったことを考える。良くできたという考えはない。不足があったと思う。そのような部分を考えながら発展していきたい。
―代表ではゴールを多く決められずにいる。ゴールへの欲はないのか。
まったくない。僕はチームが上手く行くことを願っているだけだ。ほかの選手を助けられればそれで良い。実際、若い頃は欲があったからゴールを決めたかった。でも、チームメイトがいてこそゴールは生まれる者だ。サッカーは1人でするスポーツではない。
―この前の韓日戦(3月25日の日本対韓国)は観たのか。
選手たちも失望したはずだ。再び思い出すことが選手にとっては苦痛になり得る。正直に話すが、日本との試合で負けたいと思う選手はいない。選手はそのような状況の中で最善を尽くした。とても悔しかったし腹も立った。僕はケガをしていたけれど、無理してでも行こうと思っていた。失望させてしまっただけに、今回の3試合を通じてそのような気持ちを払しょくさせたい。
―東京五輪出場の意志は。
僕が話していいことなのかわからない。監督に負担をかけたくない。監督が考えていらっしゃる部分があるはずだ。僕が本当に助けになるのであれば拒む理由はない。クラブとも話さなければならない。
―優れた個人記録を多く生み出した。今後達成したい目標は?
個人的な目標については話さない。夢は自ら見るようになるものだ。僕も夢に向かって走っている。サッカーを始めた日から今までずっと走ってきた。誰かに共有するより、自ら発展するために努力できれば、その夢を叶えられるのではないか。
―A代表の“末っ子”チョン・サンビンについてはどうか。
サンビンはまだ慣れない部分が多いだろう。だから、サンビンや(ソン・)ミンギュなど若い選手に近づき、色々と話をしようと思う。可愛らしいよ。幼い選手たちが大胆にプレーしてくれることを褒めたい。自分がシンウク先輩に可愛がってもらっていた昔を思い出す。気遣ってあげたい。彼らは韓国の未来だ。そのような選手たちが良い経験を積むことだけで胸がいっぱいになる。毎日発展していることがわかる。彼らが上手くやれるようにすることが先輩の役割だ。
―最後に決意を一言。
多くの方々がスタジアムに足を運んでくださる。僕もしっかり準備して、サッカーファンの方々に良い姿をお見せしたい。最善を尽くすと約束する。防疫ルールをしっかり守ってスタジアムに来ていただきたい。幸せなサッカーをお見せしたい。
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