すい臓がんと闘うユ・サンチョルのため、韓国プロサッカー選手協会が立ち上がった。
現役時代に横浜F・マリノスや柏レイソルで活躍したユ・サンチョルは、Kリーグの仁川(インチョン)ユナイテッドで監督を務めていた2019年10月にすい臓がんを公表。
「一日でも早く完治することが激励に応える道」とし、現在は治療に専念している。
そんななか、選手協会は6月2日に「ユ・サンチョル監督の快癒のため、Kリーグ全クラブ所属選手が自発的な募金に乗り出した」と発表。すべてのKリーガーが、ユ・サンチョルの回復のため募金を始めたことを明かした。
2019年から選手協会の会長を務める元ガンバ大阪、ジュビロ磐田のイ・グノ(36、大邱FC)は、「(ユ・サンチョルの)闘病の知らせを聞くと、いつも心が苦しくなる。ユ・サンチョル監督の力になるために募金を始めた。ユ・サンチョル監督は強い。必ず打ち勝ってくれるはずだ」とエールを送った。
また、イ・グノとともに共同会長を務める女子韓国代表のチ・ソヨン(30、チェルシーFCウィメン)も、「(がんを)完治して希望をもたらしてほしい。奇跡は必ず起こると信じている。再びピッチに戻ってくることを待っている」と、今回の募金に賛同した。
かつて水戸ホーリーホックや鹿島アントラーズ、磐田に在籍した副会長のパク・チュホ(34、水原FC)も、次のようにコメントしている。
「ユ・サンチョル監督のプレーを幼い頃から食い入るように見ていた。私のヒーローであるユ・サンチョル監督が力強く立ち上がり、またピッチでその姿を見せてくれると信じている。選手全員が自発的に参加してくれている事実がサッカー関係者として誇らしい。みんなが一丸となり、ユ・サンチョル監督に力を届けよう」
そして、パク・チュホと同じ副会長のヨム・ギフン(38、水原三星ブルーウィングス)は、主将団の代表として、選手協会と主将団の双方で選手の募金を手伝っている。
ヨム・ギフンは「ユ・サンチョル監督の力になりたい。選手の自発的な参加と支援に感謝するとともに、ユ・サンチョル監督が回復できるよう、引き続き関心をお願いしたい」と伝えた。
なお、選手協会は募金が完了し次第、ユ・サンチョルに寄付金を伝達する予定だ。
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