「ユ・サンチョル監督が危篤だって?…違います」
過去に横浜F・マリノスや柏レイソルで活躍したユ・サンチョル(49)が危篤だという噂は事実ではなかった。
3月28日、とある韓国メディアは「すい臓がん4期(ステージ4)の診断を受けたユ・サンチョルが治療中に大きな峠を迎え、がん細胞が脳まで転移して片目を失明した」とし、面会もできないほどに危篤状態であると報じた。
しかし、本紙『スポーツソウル』が取材した結果、ユ・サンチョルは自宅で家族と何ら変わらずに生活していたことがわかった。
ユ・サンチョルのがん細胞が脳に転移したのは事実だ。しかし、それは2カ月前の話である。
ユ・サンチョルは当時、頭痛を訴えて病院で精密診断を受けた結果、がん細胞の脳転移を確認した。そして、緊急で手術を受けたのだ。その後、1カ月間の入院治療を経て回復し、先月には通院治療を行ったという。
とあるユ・サンチョルの側近は「当初は脳に薬物を投与して治療したがそれが合わず、放射線治療に変更した。幸いにも好転して通院治療を受け、現在はすべて終わった状態だ」とし、「家で食事も、子どもたちと話もしっかりできている。特に本人が好きな自動車の話が出れば、昔のエピソードまで話しながら明るく過ごしている」と伝えた。
ユ・サンチョルの妻は、「なぜそんな記事が出たのかわからない」と戸惑っていたという。また別の側近は、「おそらく2カ月前の話を聞いて書いた記事とみられる」と話した。
初めに「ユ・サンチョル危篤」の報道がなされた当時、多くのサッカー関係者はもちろん、メディア関係者も驚いた様子だった。
ユ・サンチョルが2カ月前、しばらく体の調子が良くなかったという話を間接的に聞いたとはいえ、危篤な水準ではないと聞いていたからだ。「急に体調が悪くなったのではないか」という懸念が大きかった。
しかし、ユ・サンチョルの家族と側近が直接大きな問題がないことを確認し、あらゆるメディアに事実を知らせた。
「失明の話が出たが、(ユ・サンチョルが)本来片方の視力が良くないのはよく知られている部分だ。最近の治療とは大きな関係がない」と本紙を通じて明かしたユ・サンチョルのマネージャーは、「最近は放射線治療をしっかり受けている。4月には治療結果を見るためにMRI検査を受けることにした」とし、「心配するほどではなく、以前よりずっと体の調子が良くなった状態」と明らかにした。
何より、多くの側近は「ユ・サンチョルはほかの病気でもなく、がんと闘病中だ。あちこちで推測だけで発言することは控えてほしい」と残念な様子だった。
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