2020-2021シーズンも大詰めを迎えようとしている。これからの活躍次第では、今後より多くの選択肢を手に入れることができる。
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韓国代表MFイ・ガンイン(20、バレンシア)は最近、イタリア・セリエAの名門クラブであるユベントスのレーダーにかかっている。
イ・ガンインが本格的に頭角を現した2019年のU-20ワールドカップ以降、ユベントスは継続して関心を示してきた。当時はイ・ガンインの次の移籍先にユベントスが挙げられていたが、2年が経った今も状況は変わらない。比較的最近まで、イ・ガンインの獲得を検討していると伝えられた。
ユベントスは今シーズン、セリエAのタイトルを逃す危機に直面している。首位インテルと勝ち点差10の3位にとどまり、優勝レースに後れを取っている。
内部では世代交代を敢行し、未来に向けた準備をすべきという声も上がっているとされている。2001年生まれで将来が嘱望されるイ・ガンインは、チーム再建のための貴重な資源になれるはずだ。
ただ、イ・ガンインにとってユベントスが魅力的な新天地にならないかもしれないことが考慮すべき点だ。ユベントスは常にトップクラスの成績を最優先するチームなので、世界最高水準の選手を追加で獲得する可能性が高い。
イ・ガンインは即戦力というより、未来のための布石に近い。イ・ガンインが最も重要視する“出場時間”が保障されなければ、移籍した意味は半減する。
そのため、現時点で最も重要なのはイ・ガンインがチームで活躍することだ。今シーズンも終盤に突入しているため、各チームは来シーズンを構想しつつ、獲得リストを整理して作業を進めることになる。
イ・ガンインは多くのチームから注目を浴びている選手だ。その才能とポテンシャルはすでに高く評価されている。これからは、トップチームの舞台で活躍できるということを証明してこそ、より多くのオファーを引き出すことができる。
カギはハビ・グラシア監督の心をつかむことだ。
現在、バレンシアは8勝9分11敗の20チーム中12位につけている。順位だけ見ればあいまいで、来シーズンのチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグへの出場が難しいとはいえ、降格の危機に置かれているわけでもない。
グラシア監督が来シーズンを見据え、戦術や選手起用で実験をすることになれば、イ・ガンインにとってはさらに不利になるかもしれない。シーズン終了後の退団が噂されているイ・ガンインに出場機会を与えない可能性もあるからだ。
結局のところ、イ・ガンインは限られた出場時間で存在感を発揮しなければならない。4~5月の“ショーケース”によっては、イ・ガンインの来シーズンの行き先も変わるかもしれない。
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