かつてFC東京、大宮アルディージャ、ガンバ大阪で活躍した韓国代表DFキム・ヨングォン(33、蔚山現代)が嬉しい“初ゴール”を決めた。
ホン・ミョンボ監督率いる蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)は5月21日、アウェイの水原(スウォン)ワールドカップ競技場で行われたKリーグ1(1部)第14節で水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスに3-2で勝利した。
これで6連勝に成功した蔚山現代は12勝1分1敗の勝ち点37とし、2位FCソウル(勝ち点24)との差を13ポイントに広げた。
キム・ヨングォンはセンターバックとして先発フル出場し、大活躍を披露するとともに、Kリーグ・デビューゴールも味わった。
1-1の同点で迎えた前半40分、自らゆっくりとボールを敵陣内に持ち込んだキム・ヨングォンは自身の前方にスペースが空いているのを確認すると、利き足の左足で矢のようなミドルシュートを放ち、そのままゴールネットに突き刺した。
昨季にG大阪から蔚山に移籍し、キャリア初めてKリーグに挑戦したキム・ヨングォンは、50試合目の出場でKリーグ初ゴールを決めた。
ホン監督は試合後、キム・ヨングォンのゴールについて「パスを出すところがなくて蹴ったようだが…」と冗談を述べつつ、「キム・ヨングォンの長所はパスとキック力だ。試合前、“シュートに対する意識を持とう”と話していた。良い判断によって良いシュートをした」と褒め称えた。
キム・ヨングォン自身は「水原三星の選手が引いた守備をしていたので、どうしても後方のスペースがなかった。ペナルティエリアに向かってどんどん近づきながら、シュートできる距離になった。運良く入ったと思う」と振り返り、「蹴った瞬間は柔らかくて良い感触だった。シュートして(自分でも)驚いた」と笑いながら語っていた。
DFのキム・ヨングォンは決して得点の多い選手ではない。A代表ではセットプレーなどを通じて時々ゴールを決めることはあるが、今回のようなミドルシュートでの得点はプロ入り後初めてだ。
「いつも“チームの役に立たなければならない”という考えで戦っている。ゴールも生まれて感慨深い。チームメイトたちもたくさん祝ってくれた」とキム・ヨングォンは喜びを語る。
もっとも、相手に許したセットプレーからの2失点は改善しなければならない部分だ。ホン監督も「セットプレーでの2失点が残念だ」と話していた。
キム・ヨングォンも、「厳しいアウェイで勝利できたことは嬉しいが、勝利によってセットプレーからの2失点を忘れてはならない。しっかり確認しなければならない。相手が上手くやったこともあるが、我々の問題もあると思う。試合を振り返りながら、失点を減らす方法を見出したい」と強調していた。
なお、蔚山は来る24日にアウェイの光陽(クァンヤン)サッカー専用球場で全南(チョンナム)ドラゴンズとのFAカップ4回戦を戦う。リーグ戦は28日、ホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で大田(テジョン)ハナシチズンとの第15節を戦う。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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