この試合で一発退場となったチョン・ソンリョンは、去る10月1日に行われた第31節の北海道コンサドーレ札幌戦で右膝内側側副靭帯損傷のケガを負った。
当時は全治4週間を要する見込みと伝えられていたが、同月29日に行われた第33節のヴィッセル神戸戦で予定よりも早くピッチに帰ってきた。
だが、復帰2戦目にしてシーズン最終戦の今回の試合を悔しい形で終えることになった。
なお、チョン・ソンリョンがJリーグで退場するのは4年前の2018年5月2日、第12節の浦和レッズ戦以来。同年には10月24日に行われた天皇杯準々決勝のモンテディオ山形戦でも退場処分を受けており、川崎所属としては今回のFC東京戦で通算3度目の退場となった。
2016年から川崎でプレーするチョン・ソンリョンにとって、シーズン無冠で終了したのは加入初年度以来のこと。川崎が再び頂点に返り咲くためにも、37歳のベテラン守護神には今季ラストゲームで味わった悔しさを来季につなげてほしい。
(取材・文=姜 亨起)