韓国代表FWチョ・ギュソン(24、金泉尚武)が、同じポジションの先輩であるFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)への尊敬の念を表した。
現在、日本で開催中のE-1サッカー選手権を戦っている韓国代表。2015年、2017年、2019年大会に次ぐ4連覇へ、去る20日の初戦では中国代表に3-0の完勝を収めた。
この試合で、決定的な3点目をマークしたのがチョ・ギュソンだ。1トップで先発出場したチョ・ギュソンは後半35分、MFコ・ヨンジュン(21、浦項スティーラース)のスルーパスに反応して裏に抜け出し、最後は相手GKとの1対1を冷静に制した。
本日(24日)の香港代表戦を控え、22日にインタビューを行ったチョ・ギュソンは、「監督が計画していた通りに第1戦を終えられて、雰囲気がとても良い」と伝えた。
中国戦での得点については、「(ファン・)インボムさんと(コ・)ヨンジュンがボールをやり取りしながら、ヨンジュンが鋭いパスを入れてくれた。相手に押されはしたが、特に耐えようという考えはしていなかった。自然に持ちこたえることができた」と、状況を説明。
それとともに、「パスを入れてくれたヨンジュンが、得点の50%を占めると思う」と、中国戦でA代表デビューを飾った後輩を称えた。
チョ・ギュソンは得点直後、新しいゴールパフォーマンスを見せた。軍隊チームの金泉尚武(キムチョン・サンム)で兵役義務を遂行中のため、敬礼のポーズを見せた後、右手の人差し指と中指をクロスし、口元に寄せるセレモニーをカメラに披露したのだ。
これについては、「どんなセレモニーをしようか考えていて、最近見たなかで良さそうなセレモニーがあったので試してみた。周囲の反応も良く、たくさん気に入ってくださったので、これからも続けてみようと思っている」と伝えた。
昨年9月のA代表初招集以降、着実にメンバーに名を連ねているチョ・ギュソン。今季Kリーグでは韓国人選手最多の12ゴールを記録する好調ぶりで、来る11月のカタールW杯本大会に向けて着実に準備を進めている。
「最も重要なのは、負傷を回避することと、コンディションを維持すること。欧州や南米の選手を相手するときに競り負けてはならない。今は夏で気候も蒸し暑いので、しっかりたくさん食事をとって、地道にトレーニングを続けている」
E-1選手権では欧州組が不在のため、チョ・ギュソンが1トップのストライカーを務めているが、現在の韓国代表において、不動のストライカーは元ガンバ大阪のファン・ウィジョだ。
最近ではKリーグでの好調もあり、チョ・ギュソンがファン・ウィジョの“控え”から“競争者”になったとの声もある。ただ、チョ・ギュソン本人は謙虚な姿勢を示し、自身のロールモデルでもあるファン・ウィジョへの尊敬の念を示した。
「(ファン・)ウィジョさんは韓国最高のストライカーだと思っている。僕はまだまだ学ぶ立場だ。ここ最近、また調子を取り戻している姿を見て自分も嬉しいし、その姿からたくさんのことを吸収したい」
韓国代表は24日の香港戦の後、27日に日本代表と対戦する。韓国、日本ともにそれまでの2試合を全勝で乗り切れば、“日韓戦”は事実上の決勝戦となる。
チョ・ギュソン自身としては、アンダー時代含めて今回が初の“日韓戦”となる。それでも、「今は香港戦が目の前に控えている。“日韓戦”はその次だ。香港戦で勝利してこそ、優勝への挑戦が可能となる。香港戦で勝ってから(“日韓戦”のことを)考えたい」と、慎重な言葉を伝えていた。
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