本日(4月21日)、タイ・ブリーラムのブリーラム・スタジアムで行われるアジア・チャンピオンズリーグ(以下、ACL)グループFの第3節で、大邱(テグ)FCと浦和レッズが激突する。
大邱FCは去る18日の第2節でライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)に0-3と完敗。試合では韓国代表DFホン・チョル(31)が危険なタックルで一発退場となり、今回の浦和戦に出場することができない。一方、浦和レッズは山東泰山に5-0で勝利し、開幕2連勝を飾った。
第2節終了時点で、大邱FCは1勝1敗の勝ち点3で3位、浦和レッズは2勝の勝ち点6で1位。両チームは今回の第3節に続き24日の第4節でも対戦予定であり、グループ突破へ最大の山場とされている。
そんな注目の試合に先立ち、20日に行われた前日記者会見には、大邱FCからブラジル出身のアレシャンドレ・ガマ監督とDFチョン・テウク(24)が出席。
「前回の試合は残念な結果に終わった」と前節を振り返ったガマ監督は、「厳しい試合になるが我々は強いチーム。(日韓対決は)選手にとって良い刺激になるだろう。試合を楽しんでもらいたい」と意気込みを伝えた。
昨夏の東京五輪ではゲームキャプテンを務めたチョン・テウク。今回のACLは兵役特例と関連した出国審査によって合流が遅れ、第2節ではベンチ入りするも、合流直後によるコンディションの関係で出場はなかった。
このため、グループ最大の山場での先発出場が予想されているが、チョン・テウクは浦和との“日韓対決”に向け、「感情的にプレーするとミスにつながりかねない。ピッチ上では常に冷静さを維持し、相手の弱点を引き出せるよう試合に集中したい」と決意を語った。
以下、ガマ監督、チョン・テウクとの一問一答。
◇
―試合を控えた感想は。
ガマ監督「前回の試合は残念な結果に終わった。今は選手たちとともに発展を図っている。厳しい試合になるだろうが、我々は強いチームだ。雰囲気の反転が必要であり、自分たちのパフォーマンスを発展させるために努力する」
チョン・テウク「同じグループに自分たちのチームより弱いチームはいないと思っている。謙虚な心構えで試合に向けた準備を進めている。韓国でファンの方々がたくさん応援してくださっているにもかかわらず、失望させてしまって申し訳ない。ただ、まだ自分たちには4試合が残っている。ピッチ上ですべてをつぎ込み、良い結果を持ち帰りたい」
―前回の試合(ライオン・シティ・セーラーズ戦)ではどのような問題があったのか。
ガマ監督「最初の失点以降に組織力がかなり弱くなってしまったと思う。私は我々の選手がもっとやれると思っているし、選手たち自身もそう思っている。日本のチームと連続で2試合を戦う。自信を取り戻し、新たなモチベーションで試合に向けた準備を進める」
―韓国と日本はライバルだ。クラブチーム同士の試合となるが、このような点が試合にどのように作用すると思うか。
ガマ監督「選手たちにとっても良い刺激になるだろう。我々は自分たちの力を見せて前に進まなければならない。試合を楽しんでもらいたい」
チョン・テウク「もちろん、日本との試合では選手たちが負けまいといつもより強く出るだろう。しかし、感情的にプレーしてしまえば、結果的にミスをしかねないので、ピッチ上では常に冷静さを維持し、相手の弱点を引き出せるように試合に集中したい」
―相手の浦和は第1~2戦で複数得点を記録しているが、DFとしてどんな心構えを持っているか。
チョン・テウク「浦和は素晴らしいチームであり、優れた選手も多いが、自分は試合に入る前、“相手に絶対に負けない”と気を引き締めている。失点のきっかけを与えないために粘り強くマークしたい」
―ホン・チョルが前回の試合で退場し、浦和レッズ戦に出場することができない。彼の不在についてどう思うか。
ガマ監督「ホン・チョルは非常に素晴らしい選手だ。退場処分を受けた瞬間は本当に残念な瞬間だった。彼が試合に出られなくなって残念だ。ホン・チョルの代わりとなる選手を探しており、その選手が穴を埋めてくれるだろう」
前へ
次へ