元東京V佐藤優平らも所属!ACL出場の韓国2部・全南の“イマ”「主力のコロナ感染」「4戦未勝利」

2022年04月12日 サッカー #ACL #Kリーグ

「後悔なく、切実に戦う」

【関連】Jクラブとの対戦経験も。全南ドラゴンズはどんなクラブ?

韓国Kリーグ2(2部)からアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する全南(チョンナム)ドラゴンズが、4月11日夜、仁川(インチョン)国際空港を通じて開催地のタイへと発った。

昨季に2部クラブとして史上初のFAカップ優勝を果たした全南は、韓国勢では初めて2部所属でACL出場権を獲得。グループステージではBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)、ユナイテッド・シティ(フィリピン)、メルボルン・シティ(オーストラリア)と同じグループGに入った。

全南は来る15日のユナイテッド・シティとの初戦を皮切りに、30日の最終節まで中2日のハードな6連戦を戦う。

もっとも、タイへと向かうその足取りは重い。開幕2連敗で2022シーズンをスタートした全南は、引き分けを挟んで3連勝を果たすも、直近では2試合連続ドローから2試合連続黒星と続き、直近4試合未勝利(2分2敗)に終わっている。

結果に加えて試合内容も優れず、未勝利の4試合ではわずか2ゴールにとどまった。直近2連敗の試合はいずれも無得点だ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)全南ドラゴンズ

「覚悟を持って戦う」

全南はシーズン開幕後に新型コロナウイルス感染症の猛威にさらされた。去る3月23日、チーム内で感染者が次々と発生したのだ。

その影響もあり、全南の中心的役割を担うMFキム・ヒョンウク(26)、MFチャン・ソンジェ(26)が、遅れて新型コロナに感染した。

このため、2人はACL前最後に行われた光州(クァンジュ)FC戦を欠場。チーム合流も遅れることになり、隔離解除後の18~19日にようやく出国が可能となる。この場合、2人はACL初戦の15日のユナイテッド・シティ戦、第2節が行われる18日のBGパトゥム・ユナイテッド戦までに合流することができない。

出国前、本紙『スポーツソウル』の電話取材に応じたチョン・ギョンジュン監督は、「最近のリーグ戦2試合で結果が出なかった。非常に大変ではあるが、戦わなければならない部分だ」と伝えた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョン・ギョンジュン監督

ACLグループGが集中開催されるタイは、韓国より暑くじめじめとしている。ただじっとしていても汗が流れるような天気だ。そのため、選手に及ぼすダメージもいつも以上に大きくなる。チョン監督が懸念する部分もそこにある。

「1~2日で適応することは不可能だ」と断言したチョン監督は、「覚悟を持って臨まなければならない。(現地では)回復能力も落ちるだろう。選手たちが勝ち抜くことは簡単ではないが、これは我々に限った話ではない」と述べた。

「これまでやってきた通りに」と強調するチョン監督は、「選手には(2018年ロシアW杯でコーチを務めた)韓国代表時代に経験したことを話した」という。

チョン監督は最後に、「Kリーグを代表して出場することもあり、とても光栄な舞台ではあるが、かえって恐ろしい舞台になることもある。結果を出せば羨ましがられるだろうが、そうでなければ叱咤を受ける可能性もある。切実な思いで準備を進めなければならない。良いチャンスを“大変だから”といって諦めてはならない。後悔のないように全力を注いでいる」と意気込みを伝えた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)佐藤優平

なお、全南には東京ヴェルディから完全移籍で加入した日本人MF佐藤優平(31)、横浜FCから完全移籍で加入した在日コリアンのDF韓浩康(ハン・ホガン、28)をはじめ、元ファジアーノ岡山の韓国人DFチェ・ジョンウォン(26)といった元Jリーガーが在籍している。

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