既存の主力に加えて新加入選手の大活躍により、韓国Kリーグ1(1部)で開幕から無敗を走る蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が、さらに新たな“武器”を補強した。
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ハンガリーリーグでキャリアハイの得点ラッシュを見せた1996年生まれのハンガリー人ストライカー、マルク・コスタ(25)がその人だ。
去る3月23日に加入が正式発表されたコスタは、4月4日に韓国に入国した後、蔚山現代に合流。現在は個人でトレーニングを進めている。
来週に控えるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージに合わせてチーム練習に合流し、コンディション次第では実戦投入される予定だ。
U-17からU-21までハンガリーの世代別代表を経験したコスタは、自国の名門ブダペスト・ホンヴェードのユース出身で、プロデビュー以降はキシュヴァールダ、メゼーケヴェシュド・ジョーリSE、ウーイペシュトといった国内クラブを渡り歩いた。
その後、2020年夏の加入から直近まで在籍したザラエゲルセグでは、2021-2022シーズン途中までにリーグ戦25試合11ゴール2アシストの活躍を披露した。3月19日のリーグ戦を最後にザラエゲルセグを離れたが、現在もハンガリーリーグの得点ランキングで4位につけている。
ハンガリーリーグのシーズン途中にもかかわらず、1シーズンにおけるキャリア最多の得点数を記録したコスタは、蔚山現代からのラブコールを受けて挑戦の場をアジアに移した。
当初、コスタは蔚山現代の外国人選手補強において候補に挙がっていた選手ではなかった。ただ、開幕直前にFWオ・セフン(23)が清水エスパルスに移籍したことにより、今回の縁が生まれた。
蔚山現代のチョン・ソンウ副GM(副団長)は7日、本紙『スポーツソウル』の電話取材に対し、「(オ・)セフンがまだいた頃は前線にレオナルドの補強を終えていたので、2列目でプレーできる外国人選手を調べていた。ただ、セフンが移籍したことで新たなターゲット型FWを探すことになったが、いくつかの候補がいたなかでどれも獲得につながらなかった」と明らかにした。
結局、蔚山現代はホン・ミョンボ監督との話し合いの末、実績が不透明なターゲット型FWではなく、本来候補になかった、ビルドアップへの貢献度と得点力を兼ね備えた前線の選手を補強することで意見をまとめた。
実際、コスタは両足でボールを自由自在に使いこなすことができ、得点力のみならずチームメイトとの連係プレーにも優れると評価されている。
また、身長もプロフィール上では184cmとなっていたが、メディカルチェックで測ったところ186cmであることがわかった。ブラジル人FWレオナルド(24)が180cmなので、それより6cmも大きい。
ホン・ミョンボ監督はコスタをただのターゲット型FWとして活用せず、より多彩な形を用いてチームにフィットさせる計画だ。
蔚山現代は来る4月15日から行われるACLグループステージで、川崎フロンターレ(日本)、広州FC(中国)、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と同じグループIを戦う。
マレーシアで集中開催される今回、15日の初戦から早速川崎と激突するだけに、状況次第ではコスタのデビュー戦となる可能性も高いとみられる。
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