複数クラブでクラスター発生も試合強行の韓国Kリーグ…選手協会が悲痛な訴え「選手の声も聞いて」

複数クラブで新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生しているにもかかわらず、正常通り試合が開催されようとしているKリーグに、選手協会が“選手との対話”を要求した。

【関連】Kリーグ、クラスター発生も“強行開催”貫く理由

韓国プロサッカー選手協会(KPFA)は3月17日に声明を発表。「プロサッカー連盟のコロナマニュアルに対する立場表明」と題し、以下のように伝えた。

「選手協会は、新型コロナの急速な拡散状況に大きな憂慮を示し、選手たちを保護する義務がある選手協会として、今回のプロサッカー連盟のコロナマニュアルについて選手たちとの対話を要求します」

「選手たちは不安を感じている」

Kリーグでは現在、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)とFCソウルでクラスターが発生。蔚山現代は登録選手30人中22人が陽性とされ、FCソウルでは感染者に加えて負傷者も続出しており、両チームともにまともなメンバー構成を組めない状況にある。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)蔚山現代

ただ、Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟は現時点で、来る19~20日に行われるKリーグ1(1部)第6節を正常開催しようとしている。

これは、今年1月に行われた第1次理事会で議決された「出場可能選手が最低17人以上(GK1人含む)で、▲新型コロナ検査の結果陰性、▲無症状、▲隔離非対象の要件を満たせば延期せずに開催する」という、新型コロナ感染者発覚時のリーグ運営案に関する原則に基づいたものだ。

ただ、このエントリー最低人数17人を構成する要件に負傷者も含まれていることに対し、選手協会は残念さを伝えている。

「プロサッカー連盟のコロナマニュアルによると、17人の選手が維持されれば、リーグ戦の試合を正常進行できるとされています。しかし、17人のコロナ最少エントリーに負傷者も含まれているという有権解釈に大きな懸念を示します」

「感染者が60万人を超える状況で、すでに多くの選手が新型コロナ陽性と判定され、隔離と治療を受けています。サッカーファンの皆様に質の高い試合をお見せするには、選手たちのコンディションが何よりも重要です。このため、選手たちの負傷や安全保障はほかの何よりも重要だと思います」

「Kリーグは連盟とクラブ、選手たちが一緒に作っていくものだと思っています。しかし、リーグ進行において重要な選手たちの意見を聞くこともなく、一方的に進めてしまうのは非常に残念に思います」

選手協会は最後に、「試合に出場しなければならない選手たちは、現在、不安な気持ちを隠せずにいます、何より、選手の安全と健康に対する保護が重要です」とし、「このため、効果的なリーグ進行対応方法を用意するための防疫当局との議論及び、連盟とクラブ、そして選手の意見を共有していただければと思います」と訴えた。

なお、韓国プロサッカー選手協会では元ジュビロ磐田、ガンバ大阪のFWイ・グノ(36、大邱FC)と、元INAC神戸レオネッサの韓国女子代表FWチ・ソヨン(31、チェルシー)が共同会長を務めている。

このほか、副会長に元水戸ホーリーホック、鹿島アントラーズ、磐田のDFパク・チュホ(35、水原FC)、理事に元柏レイソルのDFユン・ソギョン(32、江原FC)、元横浜FC、ザスパクサツ群馬、徳島ヴォルティスのDFぺ・スンジン(34、慶南FC)、元アルビレックス新潟のDFキム・ジンス(29、全北現代モータース)、海外理事にGKチョン・ソンリョン(37、川崎フロンターレ)など、Jリーグに縁ある選手も務めている。

【動画】“日韓戦”惨敗の韓国代表、悲痛な帰国現場

【動画】元浦和レオナルド、絶妙トラップ→右足ボレーの韓国初ゴール

【動画】元Jリーガーの超絶FKが韓国で話題。相手GK棒立ち、味方も唖然

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集