「日本より高いところにいなければならない」。
2020東京五輪の男子サッカー本大会を控え、キム・ハクボム監督はメダル獲得と共にこうした目標を掲げていたが、それは水の泡となった。
キム・ハクボム監督率いるサッカーU-24韓国代表は7月31日、横浜で行われた2020東京五輪サッカー男子準々決勝のメキシコ戦で、守備陣が自滅し3-6で惨敗した。
キム監督はホンジュラス戦での大勝(6-0勝)に貢献したシステムを再稼働させ、ファン・ウィジョを最前線に立たせ、2列目には左からキム・ジンヤ、イ・ドンギョン、イ・ドンジュンを配置する4-2-3-1でメキシコ攻略に臨んだ。
期待通り、序盤はキム・ジンヤとイ・ドンジュンのサイド攻撃が活気を見せた。
しかし、問題は守備陣だった。メキシコにあまりにも簡単にスルーパスを許した。また、相手攻撃陣との1対1でもことごとく押され、DFラインの背後をついたスペースへの侵入にもCBが対応できず、前半12分には早くも先制点を許してしまった。
一撃を受けた韓国は20分、キム・ジンギュのパスを受けたイ・ドンギョンが素晴らしい左足ミドルを決めて同点に追いついたが、喜びは長続きしなかった。
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前半30分と39分、相次いで失点。それらはすべてDFの疎かな防御が原因だった。メキシコは韓国の守備の弱点を認知したかのように、左右両サイドからゴール前に鋭いパスを試み続け、韓国は成す術なくやられた。
それでも後半6分、イ・ドンギョンが再びその左足で挽回ゴールを決め、追い上げのチャンスをつかんだが、その3分後には相手のFKからヘディングシュートを決められ、後半18分にはコルドバに再び左足ミドルシュートを決められて、韓国はうなだれた。
キム監督はクォン・チャンフン、オム・ウォンサンらを後半に投入して巻き返しを狙ったが、崩れた守備を立て直すことはできなかった。 後半39分には6番目の失点を喫し、恥辱的な敗北を喫した。後半終了間際にファン・ウィジョが1ゴールを挽回したが、意味はなかった。
同じ日、日本はグループリーで韓国に敗北をもたらしたU-24ニュージーランド代表と準々決勝を戦った。ニュージーランドは韓国を相手にした時のようにブロック守備を固めて日本の攻撃を防いだ。試合は前・後半90分はもちろん、延長も0-0で拮抗したが、日本はPK戦で集中力を失わず、4-2でニュージーランドを制して準決勝進出を決めた。
日本はU-24コートジボワール代表を5-2で下して勝ち進んだU-24スペイン代表と、決勝進出をかけて戦うことになる。
キム監督は大会直前、開催国である日本について触れたことがある。内心ではメダル決定戦で日本との対決も期待していた。
しかし、予期せぬことに守備陣が崩れ、ベスト8で敗退した。 日本のベスト4入りを眺めながら大会を終えなければならなかった。
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