現在、タイとウズベキスタンでそれぞれ集中開催されているアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)。
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韓国Kリーグからは、前年度王者の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)をはじめ、リーグ4連覇中の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース、浦項(ポハン)スティーラース、大邱(テグ)FCが出場中だ。
このうち、全北現代、浦項、大邱FCは同組のJリーグ勢とのグループ初対戦で合計1分2敗、1チームも勝利できなかった。
東地区で初めにグループステージをスタートした浦項は、グループGの第1節ラーチャブリー(タイ)戦、第3節と第4節のジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)戦で勝利したが、第2戦で名古屋グランパスに0-3の完敗を喫した。
DFシン・グァンフン(34)が途中で退場となるアクシデントもあったとはいえ、全体のパフォーマンスは満足できるものではなかった。現在まで4戦全勝でグループ首位を走る名古屋と3ポイント差で2位の浦項は、来る7月7日(日本時間)の最終節で激突する。
全北現代もガンバ大阪を越えられなかった。FWスタニスラフ・イリュチェンコ(30)、MF邦本宣裕(23)の連続得点で2-0とリードし、勝機をつかんだかに見えたが、立て続けの2失点で追いつかれ、最終的に2-2で引き分けた。
ガンバ大阪が国内で不調であることを考慮しても、全北現代としては勝利したい試合だった。韓国代表の主軸でもあるDFキム・ヨングォン(31)のいる守備陣を攻略してこそ、全北現代の決勝トーナメント進出も見えてくる。
もっとも、全北現代は第3節でタンピネス・ローバース(シンガポール)に9-0と大勝。ブラジル人FWグスタヴォ(27)が4ゴール、ガンビア代表MFモドゥ・バーロウ(28)がハットトリック、元JリーガーのMFキム・ボギョン(31)が2アシストなどを記録していた。
全北現代とガンバ大阪は、来る10日の最終節で対戦する。
大邱FCも同様だ。Jリーグで首位を独走する川崎フロンターレを越えられなかった。イ・ビョングン監督は出国前から川崎とのグループ初戦の重要性を強調していたが、やはり川崎は強かった。
大邱FCは先制ゴール含め2回リードを奪ったが、川崎の攻撃力を防ぎきれず。元韓国代表で川崎の現守護神チョン・ソンリョン(36)にPKを止められたことも痛かった。
第2節では大邱FCがユナイテッド・シティ、川崎が北京FCにそれぞれ7-0の大勝を収めた。大邱FCは来る9日の第5戦で川崎にリベンジを狙う。
今シーズンのACLで決勝トーナメントに進めるのは、各グループ1位5チームのほか、2位からは成績上位3チームのみ。つまり、2位の場合でもグループステージで敗退となってしまう事態も発生しかねない。
全北現代、浦項、大邱FCにとっては、Jリーグ勢相手にどれだけ勝ち点を得られるかがグループ突破の決め手となるだろう。
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