蔚山文殊(ウルサン・ムンス)競技場でユ・サンチョルさんの追悼試合が行われる。
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韓国Kリーグ1(1部)の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)は、来る6月20日にホームの蔚山文殊競技場で行われるKリーグ1第14節の城南(ソンナム)FC戦を、“ユ・サンチョルさん追悼試合”として開催する。
すい臓がんとの闘病の末、今月7日にこの世を去ったユ・サンチョルさん。現役時代、Jリーグでは横浜F・マリノスと柏レイソルで活躍したが、Kリーグでは蔚山現代“一筋”を貫いた。
1994年に蔚山現代でプロデビューして以降、通算9シーズン(1994~1998年、2002~2003年、2005~2006年)で142試合に出場し、37ゴール9アシストを記録。韓国サッカーを代表するマルチプレーヤーとして活躍し、1998年にはKリーグで得点王(15ゴール)を受賞した。
また、蔚山現代の2度のKリーグ優勝(1996年、2005年)にも貢献。蔚山現代はその2005年を最後に優勝から遠ざかっている。それだけに、ユ・サンチョルさんと過ごした期間がどれだけ貴重だったかがわかる。
蔚山現代はクラブのレジェンドであるユ・サンチョルさんの追悼試合で、礼遇と哀悼の意を表すことにした。
まず、蔚山文殊競技場で運営していた追悼スペースを、城南FC当日の11時から試合終了時間まで追加で運営することにした。
蔚山現代によると、今月8日から13日までの間、追悼スペースには500人余りの弔問客が訪れた。また、新型コロナウイルス感染症の影響で訪れられなかった日本の多くのサッカーファンが、花輪と追悼のメッセージを送ったという。
同日の試合で、蔚山現代の選手はユ・サンチョルさんが現役時代に付けた背番号6と、ユ・サンチョルさんの名前が記されたユニホームを着用し、ピッチに入場する。
また、追悼メッセージが書かれたセンターサークル付近で黙祷をささげ、ユ・サンチョルさんの名前と写真が描かれたアームバンドを着用し、試合を行う予定だ。
そのほか、蔚山現代はハーフタイムに追悼の映像を電光掲示板に流し、ユ・サンチョルさんの姿が写ったボードや、特別に製作されたピンバッジを先着順で観客に配布する。
そして、蔚山現代のサポーター集団であるチョヨンチョンサは、前半キックオフから6分間応援しないことを決定。その後、6分から66秒間、手を叩いてユ・サンチョルさんに対する哀悼の意を伝える。
現在の蔚山現代を率いるホン・ミョンボ監督は現役時代、3歳年下のユ・サンチョルさんと長きにわたり韓国代表をけん引。2001年にはファン・ソンホンも加えた3人で、柏レイソルでともにプレーしたこともあった。
ホン監督は「ユ・サンチョルにとって蔚山現代がそうであるように、蔚山現代にとってもユ・サンチョルは特別な存在だ。どんな縁を結んできたかはよく知っている」と述べた。
また、「(城南FC戦で)良い試合をお見せできるよう、全選手が一丸となって準備している。いまも悲しく残念に思うが、多くの方がともにする場でユ・サンチョルを称えてほしい」と伝えた。
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