韓国代表FWソン・フンミン(28、トッテナム)が新たな歴史を築いた。
ソン・フンミンは去る5月8日(日本時間)、アウェーで行われたプレミアリーグ第35節リーズ・ユナイテッド戦に先発出場し、リーグ戦17得点目を挙げた。
ただ、試合は1-3でトッテナムが敗北。リーグ戦での連勝も「2」でストップし、順位も勝ち点56の6位にとどまった。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位レスター・シティとは勝ち点7差に広がり、来シーズンのCL出場は絶望的となった。
この日で3試合連続ゴールに成功したソン・フンミンは、歴史の新たな1ページを飾った。
リーグ戦17ゴールという数字は、1985-1986シーズンに当時バイエル・レバークーゼン所属の元韓国代表FWチャ・ボムグン氏が記録したリーグ戦でのシーズン最多得点とタイに並ぶからだ。
チャ・ボムグン氏の記録がソン・フンミンによって塗り替えられる可能性は高い。トッテナムは今後リーグ3試合を残している。そのため、もう1ゴールだけ追加することができれば、ソン・フンミンはチャ・ボムグン氏を越えることができる。
また、ソン・フンミンは自身のキャリアにおける最多得点記録も塗り替えた。
ソン・フンミンは今シーズン、すべての公式戦合わせ48試合に出場、22ゴールをマークし、2016-2017シーズンに記録した21ゴールを上回った。
これにより、自身が保有する欧州1部におけるアジア人選手のシーズン最多得点記録を改めて更新。なお、この記録もソン・フンミン以前はチャ・ボムグン氏が1985-1986シーズンに挙げた19ゴールがトップだった。
得点の価値も高い。ソン・フンミンは今シーズン、プレミアリーグ以外ではUEFAヨーロッパリーグ(予選含む)で4ゴール、カラバオ・カップで1ゴールを決めた。
2016-2017シーズンはプレミアリーグで14ゴール、CLで1ゴール、FAカップで6ゴールだった。ソン・フンミンは今シーズン、下部チームも出場する国内カップ戦より欧州カップ戦のELで多くのゴールを決めたことで、さらに高い評価を受けることになった。
さらに、ソン・フンミンはトッテナム通算70ゴールも達成し、クラブの歴史にも名を残した。
彼はハリー・ケイン(164ゴール)、テディ・シェリンガム(97ゴール)、ジャーメイン・デフォー(91ゴール)、ロビー・キーン(91ゴール)に次いで、クラブ史上5番目に多くゴールを決めた選手となった。
トッテナムは次戦、5月16日にウォルヴァーハンプトンとのプレミアリーグ第36節を控えている。自国のレジェンドの記録に肩を並べたソン・フンミンは、残りのリーグ戦でさらに得点を量産することができるのだろうか。
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