ACLの集中開催決定で日程変更に四苦八苦の韓国Kリーグ、有力な代案は?

2020年08月04日 サッカー #ACL #Kリーグ

韓国Kリーグで、来る10~11月に集中開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を考慮した代案が提示された。

正規ラウンド終了後、上位リーグと下位リーグに分かれるファイナルラウンドをACL前後に「2+3試合体制」で運営する日程が、最も有力な代案に挙がっている。

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去る7月31日、Kリーグは代表者会議で残りの日程に関する討議を行った。

当初、今シーズンのKリーグは来る10月4日までに正規リーグ(1チーム当たり22試合)を終え、以降ファイナルラウンド(1チーム当たり5試合)を行う予定だった。

しかし、ACLの集中開催決定によってその日程を変更せざるを得なくなっていた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)全北現代(左)と水原三星

水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスと全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが所属するグループG・Hは、グループステージの残りの試合を10月17日から翌月1日までマレーシアで開催。11月4日と25日に決勝トーナメント1回戦と準々決勝が行う。

これにより、水原三星と全北現代は最低2週間、もしくは最長5週間、Kリーグの日程を消化することができない。まだ新たな日程が発表されていないFCソウルと蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)FCも、同時期にACLを戦う可能性が高い。

ACL出場組を除く8チームでリーグを開催するのは、公平性の観点からも適切な代案とは言えないだろう。

各クラブが賛成を示した代案は?

代表者会議では、ACL再開前にリーグのすべての日程を終える案とACL終了後に残りの試合を消化する案に関する議論が行われた。

その結果、大半の1部クラブがACL終了以降に残りの試合を消化する案に賛成した。

10月初旬までにリーグを終えるにはハードな日程を受け入れなければならない。それによる選手たちの体力低下や試合のクオリティ低下も懸念される。

また、10月初旬にシーズンが終わることでACLに参加しないチームのオフシーズンが例年よりも長くなる点が考慮された。

そこで、ACLに参加しないチームの空白期間が1カ月以上できたとしても、10月以降に日程を消化する方が良いという判断が下された。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

韓国プロサッカー連盟は、10月4日までにファイナルラウンド2試合を繰り上げて開催し、ACL出場組の日程が終了した後に残りの3試合を消化する案を各クラブに提案した。

この案が通れば、10月初旬よりも前の期間にファイナルラウンド2試合を追加で割り当てることになる。ただ、予備日は十分に確保されている状況なため、9月の代表ウィーク期間は検討対象から外された。

とはいえ、ACL終了後の日程は出場組の結果次第だ。出場組の選手たちも韓国に帰国して2週間の自主隔離をすることを考慮しなければならない。

そのため、ACL終了後のファイナルラウンド3試合の日程は非常に流動的になるとみられている。

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