韓国全土に衝撃を与えた、小学校教師による生徒刺殺事件。7歳のキム・ハヌルさんを刺殺した小学校教師ミョン・ジェワン容疑者(48)の身元情報が公開された。
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警察は彼女がサイコパスではないとの1次所見を受け、殺人罪よりも刑が重い「13歳未満の児童誘拐・誘引」容疑を適用して送検した。
大田(テジョン)警察庁は3月12日、ミョン・ジェワンに対するサイコパス診断検査を実施。その結果、「サイコパスには該当しない」との1次所見が報告された。
さらに、事件前に学校外で刃物を購入し、数日前から殺人に関する記事を検索するなど、事前準備をしていたことが判明。警察はこれらの証拠をもとに、計画的な犯行だったと結論づけた。また、犯行後に自傷行為を試みたものの、精神疾患や衝動的な行動ではないと判断。
プロファイリングの結果、ミョン・ジェワンは「授業から外されたことへの怒りを外部に向けた」可能性が高いと分析されている。
警察は単純な殺人罪ではなく、「13歳未満の児童誘拐・誘引」容疑を適用。この罪は被害者を誘い出して犯行に及んだ場合に適用され、最低でも無期懲役、最高が死刑となる。
ミョン・ジェワンは2月10日、大田市西区の小学校で、キム・ハヌルさんを視聴覚室に誘い込み、刃物で殺害。その後、自傷し、集中治療室で治療を受け、事件から25日後に逮捕状が執行された。
警察関係者は、「犯行の残忍性、被害者の年齢、誘引の事実を考慮し、殺人罪よりもより重い容疑を適用した。厳正な処罰が必要だと判断し、検察に送致した」と説明している。
警察は3月11日、「身元情報公開審議委員会」を開催し、犯行の残虐性と被害の重大性を考慮して、ミョン・ジェワンの身元情報を公開することを決定した。
これにより、ミョン・ジェワンの氏名・年齢・顔写真が、大田警察庁の公式サイトに30日間掲載される。
特定重大犯罪の身元公開法に基づき、被疑者には5日以内に異議を申し立てる権利があるが、ミョン・ジェワンは即座に「異議なし」との立場を示した。
今回の事件により、教育関係者や保護者の間では学校の安全管理に対する深刻な懸念が広がっている。
特に、子どもたちを守るべき教師が加害者となったことに対して、社会全体が衝撃を受けており、「再発防止のための徹底した対策が必要だ」という声が強まっている。
■男子高校生44人が1人の女子中学生を“1年間犯し続けた”韓国の事件とは
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