“性接待”を強要されたと主張して突然この世を去った女優チャン・ジャヨンさんの元所属事務所代表が、再び訴訟を始めた。
2月15日、チャン・ジャヨンさんの元所属事務所（ザ・コンテンツエンターテインメント）代表のA氏は、法律代理人キム・ヨンサン弁護士を通じて「俳優カン・ハヌルのマネジャーであるキム氏と、女優ユン・ジオを刑事告訴した。ユン・ジオの場合、所在不明を理由に起訴中止処分が下された」と知らせた。
キム氏は過去にチャン・ジャヨンさんのロードマネージャーとして4カ月活動した縁があり、ユン・ジオは過去にザ・コンテンツエンターテインメントの練習生で、チャン・ジャヨンさんの“事件”の関連証人として何度も法廷に立った経緯がある。
A氏の法律代理人の立場によると、A氏は2023年、ソウル瑞草（ソチョ）警察署に、現在はカン・ハヌルなどが所属しているTHカンパニーの代表であるキム氏を「偽証と名誉毀損」などの疑惑で刑事告訴した。
法律代理人は「キム氏はまもなく警察調査を受ける予定であり、ユン・ジオは起訴が中止された状態だ。ユン・ジオは2019年4月24日にカナダへ逃避するように出国した後、5年間、帰国していないためだ。法務部が一日も早くユン・ジオに対して、犯罪人引渡し手続きを進めてくれることを願う」と伝えた。
今回、突然告訴を進めた理由について法律代理人は、「キム氏は2021年5月28日、ソウル中央地方裁判所で“当時（2008年10月28日）、三成洞（サムソンドン）の事務室からチャン・ジャヨンとA氏を乗せて汝矣島（ヨウィド）に移動する車のなかで、A氏がチョン某PDと通話し、夕食を食べて『朝鮮日報』の社長の息子に会うことにしたので一緒に行こうと話した事実はない”と偽証し、“横領、法人カード使用、カーニバル報復売却、『朝鮮日報』社長関連など、調査を受けたとき以外はすべて同じように話した事実がない”と偽証した」と主張した。
それと共に「除籍謄本を確認した結果、チャン・ジャヨンの母親の死亡日が2005年11月23日であるにも関わらず、MBC『PD手帳』（2018年7月24日）や『メディア・オヌル』（2018年7月3日）とのインタビューで、“チャン・ジャヨンがパン・ジョンオ（『朝鮮日報』の次男）と会った日（2008年10月28日）、『母親の命日に車で泣いて再び居酒屋に降りていった』『お酒の接待中にしばらく外に出て、母親の命日にも酒接待している』と泣いていたと記憶している”などと虚偽事実を摘示し、名誉を毀損した」と付け加えた。
これと共に「ユン・ジオは2019年3月頃、KBS2『今夜のキム・ジェドン』などに出演し、“A氏の強要による性的暴行があった”という虚偽の内容のインタビューを行い、名誉を毀損した。ユン・ジオはすでに情報通信網法上の名誉毀損、後援金詐欺など様々な疑惑で告訴・告発された状態だが、SNSにブランド品を載せるなど豪華な日常を共有しながらも、帰国は拒否している。そのため検察はユン・ジオに対して起訴中止にした」と明らかにした。
A氏は2021年にもキム氏とユン・ジオを相手に、それぞれ5億ウォン（約5000万円）規模の損害賠償請求訴訟を提起したことがある。
その訴訟に対してTHカンパニー代表のキム氏は当時、「チャン・ジャヨン事件に対していかなる利害関係を持って、不当な陳述をしたことがない。私を陰湿な内容で記事化し、不当な訴訟を提起したことに対して民事・刑事的な手段を総動員して法的対応する」と直ちに反論した。
ユン・ジオもやはり、「チャン・ジャヨン姉さんの死と関連した疑惑を取り除き、真実を明らかにするために、見聞きした客観的な事実だけを陳述してきた」とし、「チャン・ジャヨン姉さんの名誉と私自身の名誉を守るためにも、少しの偽りもなく、A氏が提起した訴訟に法的対応する」と釈明した。
なおチャン・ジャヨンさんは2009年3月、性接待を強要されたという内容の文章を残して突然この世を去った。彼女が残したリストには、政治家や財界人、企業人などの名前が載っていたと知られる。享年29歳。
■【画像】女優ユン・ジオが立場を表明…チャン・ジャヨン事件との関連は？
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