女優のソン・ソンミが訴えられた。
14年前に突然この世を去った女優チャン・ジャヨンさんの元所属事務所代表のキム氏は12月21日、法律代理人キム・ヨンサン弁護士を通じて「最近、ソウル銅雀(トンジャク)警察署に名誉棄損告訴状を提出した」とし、「ソン・ソンミはすぐにでも警察調査を受ける予定」と明らかにした。
ソン・ソンミは、“チャン・ジャヨン事件”の唯一の証人と主張した女優ユン・ジオから「真実を言ってくれ」と名指しされて注目を集めたことがある。
当時、ソン・ソンミは「チャン・ジャヨンと同じ事務所ということすら知らなかった。面識もなかった」「キム代表と2年ほど仕事し、そのうち1年は連絡が途絶えて仕事も休んだ。支払われなかった出演料があって訴訟を提起し、キム代表が敗訴した」「キム代表が(チャン・ジャヨン事件と関連して)悪いことをしたということを報道で知り、私も憤りを感じた」「出演料の訴訟で勝ったが、会社が廃業してもらえなかった」などと発言した。
そもそも“チャン・ジャヨン事件”とは、女優チャン・ジャヨンさんが2009年3月、起業家や大手新聞社関係者、芸能事務所関係者から性的暴行を受けたと暴露してこの世を去った事件のこと。当時、韓国芸能界を揺るがす特大スキャンダルとなったが、真相が明らかにされることはなかった。
韓国法務部傘下の検察過去事委員会は2019年5月20日、チャン・ジャヨンさんを苦しめた人物の名前が書かれたとされる、いわゆる“チャン・ジャヨンリスト”の存在について、真相究明は不可能であり、性犯罪疑惑の再捜査が難しいという最終審議結果を発表したことがある。
キム氏側は、ソン・ソンミが虚偽事実を摘示して名誉を棄損したという立場だ。
出演料の未払いについては、「ソン・ソンミがもらっているのにもらっていないと嘘をついた。二重受領などをした」と主張。ソン・ソンミが2009年にキム氏を横領容疑で告訴したが、キム氏は“嫌疑なし”だったという。
また、ソン・ソンミが以前にもキム氏関連の侮辱発言をしたと指摘。2012年のドラマ『ゴールデンタイム』の制作発表会でキム氏を汚い単語で非難し、2013年に立件されたことがある。
キム氏側は「ソン・ソンミは何度も嘘を繰り返し、名誉を傷つけたが、一度も謝罪しなかった」とし、「今後も法的対応を継続する」と立場を明らかにした。
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