『オクニョ』『チャングム』生みの親イ・ビョンフン監督が語る②「チャングムが格別な理由」

2019年12月11日 話題 #韓流時代劇
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韓国時代劇『ホジュン 宮廷医官への道』をはじめ、『宮廷女官チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』『商道』『馬医』『オクニョ 運命の女』など、数多くのドラマを手がけてきた“時代劇の巨匠”イ・ビョンフン監督(75)。

イ・ビョンフン監督が語る①「愛される時代劇の秘訣は…」

中でも2003年に放送された『宮廷女官チャングムの誓い』(以下、『チャングム』)は、世界87カ国に放送され、イランなど一部国では80~90%という驚異的な視聴率を記録。版権収入は約120億ウォン(約12億円)に及ぶ。

イ監督は『チャングム』に対して格別な愛情を表した。

「料理人をドラマの主人公にしたのが初めてだった。料理は万人が興味を示す要素の上に、韓国の独特な料理ということで海外からも関心を示したようだ。そこに、医術というドラマチックで強烈な設定を加えた。今もたくさんの医学ドラマが人の生死というドラマチックな要素によって人気を得ている。『チャングム』は、料理という人類共通のテーマに加え医術という緊張感を与え、女性主人公の身分上昇というサクセスストーリーを調和させたことによって“韓流ドラマ”になれたのだと思っている」

時代劇による“韓流”を牽引する中、特別なエピソードもあったという。

「ルーマニアのとある学生がFacebookを通じて私に連絡してきた。『トンイ』を見て韓国文化にハマり、留学先をイタリアから韓国に変えたとのことだった。その学生とは1年間手紙のやり取りをしたが、私は英作文に苦戦していた(笑)」

『FNSプリビュー2019』で講演するイ・ビョンフン監督

12月9日に開催された『FNSプリビュー2019』に登壇し、「韓国ドラマを通じたグローバル韓流」というテーマで1時間ほど講演したイ監督は、特に韓国ドラマの危機を強調した。

韓国は世界で最もドラマ好きで、たくさん作っている国だと自負するも、ここ数年で顕著になった視聴率競争と視聴プラットフォームの変化、そしてテレビドラマの深刻な赤字によって“ドラマ韓流”の未来が不透明だと指摘したのだ。

イ監督は未来の韓流のために「自生力」を強調した。

「韓国ドラマはいま、萎縮した状態だ。ただ、逆に言えばYouTubeやNetflixなど、以前よりコンテンツを拡散できるプラットフォームは増えた。韓国のドラマ産業をめぐる様々な制約を減らして独創性と自律性を発揮できるような支援が必要だ」(了)

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