日本でも人気を誇るKARAのパク・ギュリは、どうして噂に悩まされるようになったのだろうか。
彼女の元恋人が特定経済犯罪加重処罰等に関する法律違反の容疑で拘束され、パク・ギュリまで検察召喚調査を受けたことが再び話題を集め、切なさを醸し出している。
PICAPROJECT共同代表であるソン・ジャホとソン・ヘジュンが7月21日、特定経済犯罪加重処罰法上の詐欺、資本市場法違反、業務妨害などの容疑で拘束されたことがわかった。令状を発付したソウル南部地方裁判所のユ・ファンウ令状専担部長判事は、2人の拘束前被疑者尋問を行った結果、逃走と証拠隠滅の恐れがあると見て拘束を決めた。
経済犯罪者と見られる人物たちが芸能界と何の関連があるのかと思うが、拘束された2人のうち、ソン・ジャホは2019年10月にKARAパク・ギュリとの熱愛を認めた、いわゆる“元カレ”だ。
ソン・ジャホは元ドンウォン建設会長の長男で、韓国の財閥3世だ。2000年生まれの彼は、1988年生まれのパク・ギュリよりも12歳年下。ただ熱愛説に包まれた直後は、ソン・ジャホが1995年生まれと知られた。一歩遅れて2人が一回りの年齢差を克服した恋人だった点が知らされ、破局後に話題を集めたりもした。
パク・ギュリと彼は2019年10月に熱愛説が浮上すると、熱愛を認めて公開恋愛を開始した。ソン・ジャホが共同代表であるPICAPROJECTでパク・ギュリがキュレーターであり、最高広報責任者(CCO)である事実が明らかとなり、単純な恋人を越えてビジネスパートナーとしても絆を築いたと関心を集めた。
ただ、熱愛の事実以外の詳しい情報に対しては別途のコメントや立場を明らかにしておらず、財閥3世と人気ガールズグループメンバーの“年の差カップル”という点だけが注目された。
2人の状況が変わったのは、2021年7月。ソン・ジャホが飲酒運転で摘発されたのだ。飲酒運転の処罰強化が社会的なイシューとして浮上し、その警戒心が高まっていたなかでの摘発だった。
財閥3世であるソン・ジャホの飲酒運転は、さらに激しい批判を受けた。これはパク・ギュリに対する批判的な視線につながった。一世を風靡したKARAのリーダーであり、「女神」として愛されてきたパク・ギュリであるだけに、恋人の失態で話題になる姿はファンに特に痛ましく感じられた。
最終的に2021年9月、パク・ギュリとソン・ジャホは破局した。
ソン・ジャホは昨年、ソウル市瑞草区の国会議員補欠選挙に出馬。その時、彼が1995年生まれではなく、2000年生まれであることが明らかになって驚きを与えた。パク・ギュリが彼と別れたのは幸いだという声も広がった。
しかし一度つながった縁は、簡単には切れないのだろうか。ソン・ジャホがPICAPROJECTの仮想通貨「ピカコイン」で容疑をかけられ、パク・ギュリは検察調査まで受けることになった。
「ピカコイン」はPICAPROJECTが発行した仮想通貨で、美術品の所有権を様々な人が持分を分ける形式で投資できるようにする仮想資産だ。しかしPICAPROJECTは美術品を確保してもいない状態で「ピカコイン」に対する虚偽広報を行って投資家を誘致し、それを通じて仮装通貨相場を操作して不当な利得を上げ差益を詐取したかと思えば、コイン取引所の正常取引業務を妨害した疑惑が持たれている。
前述の通り、パク・ギュリはPICAPROJECTで最高広報責任者を務めたことがある。そのためパク・ギュリは、「ピカコイン」事態の関連参考人として検察の召還調査を受けることになった。
単なる参考人だっただけに、容疑はなかった。それにもかかわらず、パク・ギュリが再び元恋人のせいで疑惑の目にさらされた姿は、一部の大衆に批判的な印象を残した。パク・ギュリは当時、所属事務所を通じて「コイン事業と関連して不法行為に加担しなかった。いかなる不当な利益も取得していないことを明確に釈明した。美術品コイン事業といかなる関連もない単純な参考人調査を受けただけで、捜査にできる限り協力する」と公式立場を明らかにした。
そうして今回、ソン・ジャホは拘束され、パク・ギュリには何ら疑いもないことが再び明らかになった。それでも財閥3世であり事業家であると同時に、12歳年下という“華麗な修飾語”が大衆の関心を集め、パク・ギュリにも注目が集まってしまっている。
KARAは昨年、デビュー15周年を記念して完全体でカムバックし、パク・ギュリも相変わらずミュージカルや放送を行き来しながら活躍中だ。依然としてKARAの女神であるパク・ギュリが過去の恋愛ひとつで思いがけない噂に巻き込まれる姿は、大きな切なさを残す。
(記事提供=OSEN)
◇パク・ギュリ プロフィール
1988年5月21日生まれ。1995年に子役としてデビューし、2007年にKARAのメンバーとして本格的に音楽活動をスタートさせた。KARAの活動当初はリーダーとしてグループを牽引し、美しいビジュアルでファンから「女神」と呼ばれていた。女優に転向した2016年からは、ドラマ『蒋英実』『恋の花が咲きました』、映画『2つの恋愛』『サヨナラの伝え方』『Beautiful Food』『Revive by TOKYO24』などで安定的な演技を披露しながら女優としてのキャリアを積んでいる。
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