複数の麻薬投薬の疑いがかけられている俳優ユ・アイン(36)が夜通し取り調べを受けた。
ソウル警察庁・麻薬犯罪捜査隊は5月16日午前9時頃、ユ・アインを麻薬類管理法違反の被疑者として召喚し、投薬した麻薬の種類と回数、購入経路、共犯者がいるかどうかなどを調べた。
ユ・アインは5月17日午前4時40分頃まで被疑者尋問を受け、2時間近く調書を閲覧した後、6時30分頃に帰宅。徹夜で、丸21時間もの調査を受けたわけだ。
取り調べを終えて頭を下げたまま、疲れた表情で取材陣の前に立ったユ・アインは、「自分にできる言葉を言いました。ご心配をおかけして申し訳ありません」と述べた。
その後に続いた取材陣の質問には答えないまま、待機していた自動車に向かった。
ユ・アインの親友として知られている美術作家のチェ氏も前日10時50分頃、警察に出頭して取り調べを受け、5月17日6時49分頃に帰宅。これに先立って警察は、ユ・アインと近しい美術大学出身の作家やユーチューバーなど4人を麻薬類管理法違反容疑で立件した。
警察は今年2月、ユ・アインの毛髪と尿から大麻、プロポフォール、コカイン、ケタミンなど4種の麻薬類成分が検出されたという鑑定結果を国立科学捜査研究院から受けて捜査を続けてきた。
警察はソウル江南(カンナム)区と龍山(ヨンサン)区一帯の病院・医院、ユ・アインの龍山区の居住地と住民登録地などを家宅捜索した。ユ・アインの医療記録から、向精神薬であるゾルピデムを医療目的以外で処方された状況も捕捉した。
ユ・アインは3月27日に12時間にわたる警察の取り調べを受けたものの、2回目の召喚調査を拒否し続けていた。しかし警察が逮捕も辞さない立場を発表すると、5月16日に出頭した。
ユ・アインの2回目の取り調べを終えた警察は、拘束令状(逮捕状)を申請するかどうかを決める方針だ。
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名になる。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演して活躍している。
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