ステージの上で誰よりも輝いていたアイドルが突然、私たちのそばを離れて衝撃を与えた。
【写真】息が切れても止まることを許されないK-POPアイドルの“闇”
繰り返される悲劇のなかで、彼らが投げかけたメッセージは残された人々に胸が詰まる余韻を与え、社会に変化を起こした。
彼らの遺志は確実に引き継がれており、人々の記憶のなかで永遠に生き続けている。
ボーイズグループASTROのメンバー、ムンビンさんが4月19日にこの世を去った。享年25歳だった。
所属事務所のファンタジオは「ムンビンが突然私たちのそばを離れて天の星になった」とし、「ムンビンを応援し、惜しみない愛を送ってくれたファンの皆さんに突然の便りを伝えることになり、一層胸が痛い。誰よりもいつもファンを愛し、思っていた故人の気持ちをよく知っているので、さらに悲しいだけだ」と伝えた。
25歳という若さ、活発に活動していたアイドルメンバーの突然の悲報は、芸能界はもちろん、韓国社会にも大きな衝撃を与えた。悲しみのなかでムンビンさんの出棺式は4月22日8時に行われ、ファンタジオは4月30日まで社屋に追慕の空間を設けることにした。
その空間にはファンだけでなく、ムンビンさんと親しかった芸能界の同僚たちも訪れ、故人を思い出す手紙を残した。
ムンビンさんの悲報によって、過去のK-POPアイドルたちの類似事例が再び注目されたりもした。f(x) 出身のソルリさん、KARA出身のク・ハラさん、SHINeeのジョンヒョンさん、100％のミヌさんらだ。
ソルリさんとク・ハラさんは2019年に、ミヌさんは2018年に、ジョンヒョンさんは2017年にこの世を去った。
彼らの切ない知らせは衝撃を与えたが、社会的な変化を起こした。
生前、オンライン上の悪質なコメントに苦しめられたソルリさんとク・ハラさん。彼女たちの死後、オンライン犯罪と悪質コメントに対する処罰強化の声が本格的に提起された。
ジョンヒョンさんとムンビンさんの悲劇は、アイドルたちをアイドルとしてだけではなく、自分たちの同年代、同僚として見る視線を作った。
忙しいスケジュールのなかで成功に対する強迫、プライバシー露出による圧迫、未来に対する不安などからうつ病を患う可能性があるという点で、ファン自らが“ファン文化”を自浄する姿が見られ、所属事務所も彼らのメンタルをケアするシステムを用意することになった。
先にこの世を去ったアイドルたちが残したメッセージと変化は、残された人々を着実に変化させている。ソルリさん、ク・ハラさん、ジョンヒョンさん、ミヌさん、ムンビンさんの同僚たちが彼らを忘れずに記憶することで、彼らのメッセージを意味のあるものに変えている。
まだまだ問題点は残っているだろう。それでも先立った人々がきっかけとなった変化を土台に、より良い文化に進む道が作られると信じる。
（記事提供＝OSEN）
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