悪質な書き込みのない、その場所で明るく笑っているだろうか。ソルリが愛する人のそばを離れて、もう2年が過ぎた。
ソルリは2019年10月14日、京畿道の自宅で亡くなったまま発見された。マネージャーが前日18時30分頃に最後の通話をしてから連絡が取れなかったため、家に訪ねたところ、息を引き取った彼女を発見した。
ソルリは日頃から悪質なコメントに苦しんでいたという。25歳の彼女は、そうして星になってしまった。
生前のソルリは、明るさの中に痛みを持ったか弱い少女であった。死亡直前に放送されたバラエティ番組で、彼女は「実際のところ、人間チェ・ジンリ(ソルリの本名)は暗いが、芸能人ソルリとして外では明るいふりをすることが多い」と、率直な内心を打ち明けたりした。
「(表と裏が異なるので)自分が人に嘘をついているのではないかと、周囲の人に多くのアドバイスを求めた」という彼女は、「人は誰でも二面性で生きているようだ。自分の自我を見つけるための努力のひとつが、顔色を見ないこと」と、たくましい歩みを約束していた。
しかし25歳のソルリが耐えるには、世の偏見はあまりに過酷なだった。自我を見つけようと努力していた彼女を、あまりにも冷たく見つめた。子役としてデビューして幼い頃から数多くのスポットライトを浴びてきただけに、なおさら大きな孤独と空虚さを感じたはずだ。
遅くなったものの、今からでもソルリの手を握ってあげたいという人々が多い。女優キム・ソナは10月14日、自分が代わりに育てているソルリの愛猫のSNSに「ママと娘。何よりも大切」という文章と、故人の生前の姿を写した写真を公開した。
29歳という年齢差を超えた友情で話題を集めた俳優キム・ウィソンも、ソルリを忘れていなかった。同日、自分のインスタグラムに「もう2年。よくやっていか?」という切ない追悼メッセージを残し、故人を追憶した。
現在もソルリのインスタグラムは残っている。故人の命日を迎え、国内外のファンが投稿にコメントをしながらソルリを思い出している。もう苦しんでいないかと安否を尋ねる内容が大半だ。
遅ればせながら、真心が空に届くことを願う気持ちだ。
(記事提供=OSEN)
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